【催眠講座】パニック障害
催眠術師、催眠療法士は、パニック障害についても対応できるようにしておきましょう。例えばこの本は、パニック障害について分かりやすく書いてあります。
原因が分かっていれば、原因を消す暗示を言えばよいので簡単なのですが、パニック障害の原因はまだ分かっていません。
上記の本の出だしに「心の病気」とありますが、本当のところは「脳の故障」ですので、故障個所を修復していく暗示を言っていきます。
覚醒状態での説明
1.あなたの脳の一部が故障しているため、パニック障害が生じる
2.故障を治せば、症状は生じない
催眠誘導
1.できるだけ深い催眠状態にする
2.その催眠状態を安定化させる
催眠状態での暗示 その1
あなたの無意識は、脳のどこが故障しているか分かっています。
そして無意識は、その故障を治すこともできます。
ですからあなたは、あなたの無意識に「治してください」と
お願いするだけで良いのです。
さあお願いしましょう。
もうあなたの無意識は、脳の故障を治しています。
どんどん良くなっていきます。
催眠状態での暗示 その2;漢方薬の効能の利用
あなたの体の中は、常に氣が巡っていて、余分な水分も蒸発していて
熱もほど良い状態です。暑くもなく、寒くもありません。
常に頭の中はスーッとしています。
たとえ発作が起きても、頭の熱はすぐに冷め、頭の氣もすぐに散ります。
頭の水も散り、お腹も温まるので、発作もすぐに収まります。
参考情報
暗示その2で用いた、パニック障害に効果がある漢方薬
柴胡加竜骨牡蛎湯(サイコカリュウコツボレイトウ)
1.柴胡(サイコ)
清熱(せいねつ)
身体の表面および内臓中にうっ滞した熱を冷ます
理気(りき)
肝に滞った気を巡らし、肝に起因する精神症状を治す
昇陽(しょうよう)
気を昇らせる
2.半夏(ハンゲ)
鎮嘔(ちんおう)
胃の水を除いて嘔吐を抑える
化痰(けたん)
過剰な水分を除去・抑制し水毒症状を除く
3.桂皮(ケイヒ);シナモンのこと
発汗・解熱(はっかん・げねつ)
発汗と共に邪を体外に排出し、熱を下げる
降気(こうき)
気の逆上を抑え、のぼせやめまいなどを抑える
鎮痛(ちんつう)
身体を温め余分な水を散逸させる
4.茯苓(ブクリョウ)
利水(りすい)
水毒を解く
益気(えっき)
全身の気を補い、身体に力をつけ、水毒を解く
鎮静(ちんせい)
心に作用し、精神状態を安定させる
5.黄芩(オウゴン)
清熱(せいねつ)
肺の熱を冷まし、嘔吐や下痢を抑える
6.大棗(タイソウ)
捕脾(ほひ)
他の生薬の性質を緩和させ内臓を保護する
安神(あんじん)
血を補い悲哀感を緩和し、心神の不安定な状態を緩和する
7. 牡蛎(ボレイ)、竜骨(リュウコツ)
安神(あんじん)
気の流れを安定させ、驚きや恐怖を抑える
汗止(がんし)
暖め、乾かす力が補い汗のかきすぎによる消耗を抑える
動揺しようとする心身の動きを抑える
8.生姜(ショウキョウ)
解表(げひょう)
体を温め、冷えによる疾患を治療する
温胃(おんい)
胃を温め、胃の冷えによって生じている吐き気を止める
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