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いいコミュニケーションを身体で感じる【IPS開催:ひふみよベース】

鹿児島市内でメンタルヘルスの活動を行っている
「HOP STEP WRAPかごっま」から
毎回大崎町にファシリテーターを派遣して
WRAP(元気回復行動プラン)を開催しています。

今回は私がお呼ばれしたので
IPS(意図的なピアサポート)を開催させて
もらうことになりました。

垂水フェリーでうどん

薩摩半島から大隅半島までは
フェリーで移動します。

鹿児島でフェリーと言えば「うどん」

なぜ、わざわざフェリーでうどんを食べる?

と疑問しかない私ですが、
仲間はしっかり食べていました。

鹿児島では当たり前の光景で
今日も乗船した人達が
ぞくぞく並んでいました。

菅原神社(荒平神社)にお参り

小島に浮かぶ菅原神社。
地元の人は荒平神社と呼ぶらしい。

細い砂浜の参道を通って、
鳥居をくぐると急な階段がみえます。

「え?ここ?」

と不安になりながら細い階段を
手すりとロープを頼りに上ると
ようやくたどり着きました!

小さな神社ですが、
後から続々人が来てお参りされていたので
人気のある神社のようです。

ひふみよベースに到着


会場のひふみよベースさんに
ようやくたどり着きました。

かわいい看板がお出迎え。

ひふみよベースファームさんは、
就労継続支援事業所で利用者さんと
一緒に地域と連携しながら、
農業や加工品を作る作業などを行っています。


初めてのIPS体験

「利用者さんたちに、外部の人達に触れてもらいたい」
「精神的不調を経験しても元気になれることを知ってもらいたい」

というスタッフの方の熱意で
HOP STEP WRAP かごっまでは
毎回WRAP(元気回復行動プラン)をさせてもらっていますが、

今回初のIPS(意図的なピアサポート)!

WRAPより説明がしづらいけれど、
人と人との関係性においては
とても役に立つので、

ひふみよさんでもぜひ役立ててもらいたい!と

ファシリテーター同士でどうしたら
よりわかりやすく体験してもらえるかを
何回も打ち合わせしました。

IPSとは?

IPSとはIntentional Peer Supoutの略で
日本では意図的なピアサポートと訳されています。

ピアとは仲間の意味で
ピアサポートとは同じような背景を持つ者同士が
お互いに支えあう活動です。

IPSでは
お互いの物の見方や世界観に気づくような
関わりを意図しています。

という

いつもの説明から入って、
今回は秘密道具を投入しました。


ラリーでコミュニケーションを学ぶ

その秘密道具とは

風船!

担当のうちの息子が配ってくれました。
風船をみるとみんな「?」
何が始まるのだろうと不思議そうな表情。

やることは簡単。
2~3人組に分かれてラリーをします。

ルールはほとんどなく、
なるべくラリーを続けること!

よーい、スタート!

今まで静かだった空気が一変。

「わー!」

「落ちる落ちる!」

とにぎやかに。

笑い声と物音に
途中責任者の方も覗いておられました(笑)

ひとしきり終わったところで、
感想を聞きながら
どうコミュニケーションと関連するのか?
について説明させてもらいました。

ラリーとコミュニケーションの共通項

・高く上げると相手が受け取りやすい

⇒ストレートに言うよりも、
枕詞や共通の話題から入ると
相手も受け取りやすいよね。

・アタックされるとアタックで返してしまう

⇒攻撃されると反射的に攻撃で返してしまう。
「バカ!」と攻撃すると「何を!」と
反応して売り言葉に買い言葉になりがち。

・アタックされるとビックリした

⇒急にまくしたてられるとびっくりするもの。
前提を話した受けで、言いたいことを伝えるといいかも

・優しく投げると届かなかった、2度投げた

⇒小さい声や弱弱しい表現だと気づかれないことも
相手に気づいてもらいやすい表現で

・相手が受け取りやすい距離と速さを
心がけるとラリーが続いた

⇒会話も同じ。まずは相手を感じて、
受け取りやすいように言葉を投げてみる。

・ラリーすると知っていたら大きな風船選んだのに!
聞けばよかった!

⇒事前に相手に確認すること大事。
言わなかったじゃん!ではなく自分から尋ねてみる。

・風船が小さいと難しかった

⇒言葉が短かったり、小さかったり
不明瞭だと相手も受け止められず
どう返していいかわからない。
しっかりと相手が受け止められる表現を心がけよう。

こんなことを、説明していきました。

風船でのやりとりが、
実は普段の会話のやりとりと
共通していることにじんわりと
何か感じてもらえたよう。

言葉だけでは伝わりにくいけれど、
身体で感じてみると腑に落ちやすく
実感として残りやすいのです。

「コミュニケーションが苦手」
「大勢の中に入るのが苦手」

という方もいましたが、
そんなことを感じさせない方ばかり。
風船のラリーはみんな笑顔で取り組んでくれました。

「苦手」と思い込んでいる原因がわかれば
自然と苦手意識も和らいでいくんです。

まずは、
こうやって体感していくことが第一歩。

感想

✿「話す」「聴く」は奥が深いなあ。
これからは、もう少し感がて話そう

✿身体を動かしたり、話したりして
リラックスして参加できました

✿普段意識して話さないけれど
奥が深いんだなあと思った

✿こういう人が集まる場が苦手だけど
楽しかった

✿普段話せないような人と話せてよかった

ひふみよベースさん、
お招きいただきありがとうございました!

またお邪魔します☆彡


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プロフィール

えりぃ

家族が事故で障害を負ったのをきっかけに大学で福祉を学び、国家資格精神保健福祉士を取得。卒業後は施設や病院で勤務し、1000件以上の相談支援を行う。出産後、アレルギー治療のため食、自然療法、整体等を学び、妊娠・出産・子育てのNPO活動を行う。メンタルヘルス分野のWRAP(元気回復行動プラン)・IPS(意図的なピアサポート)を学び、仲間とグループワークを開催。お産を語る会やメンタルヘルスの勉強会、講座等多数開催。現在は、女性のためのメンタルサポートとして、オンライン・対面でのグループワーク、勉強会などを開催している。

プロフィールページはこちら↓

https://note.com/mentalcare_body/n/n99a194a3c594


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