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今ここにいない人にも想いを向ける
大学時代の先生が夏に入院され
自宅に戻られたと聞きお見舞いへ行きました。
仲間と一緒にお邪魔して扉を開けると
そこには傘寿を超えた小さくて可愛らしい
にっこり笑顔の先生がいらっしゃいました。
大学生のころ
若かったといえばそれまでですが
当時の私は気分でゼミを休むことがありました。
先生がどう思うか周りにどう影響するかなんて考えもせず、
「だるいから、きついから」と休むことがありました。
今ここにいない人のことを感じてみる
でもある日のゼミで考えが変わったのです。
その日はたまたた友達が休んでいました。
先生はみんなに
「今ここにいない人もこの輪にいるように
感じながらやりましょう」
と言われたのです。
「え?ここにいない人を感じる?」
「一緒にいるように?」
私が休んだ時も先生は、存在を感じてくれていたのかと思うと
何も考えずに行動していたことが申し訳なく
そしてあたたかい気持ちになりました。
先生は精神科病院で働いていたころから
熱心に患者さんと関わられ
病院を退職されてからは
いくつもの施設を立ち上げられ
区や東京都、当時の厚生省などにも
積極的に働きかけられ、
精神的不調や障害があっても地域で暮らせるように
サポートされていました。
テキスト上での理想論や知識だけではなく
実際の現場で生きづらさを抱える人たちと
向き合ってきたからこそ。
今度こそはと期待した人がまた調子を崩したり
関わっていた人がいなくなったり
失望や喪失をいくつも経験してきたからこそ。
家に帰りたいと願いながらも叶わかった人達
その場に行きたいと思ってもいけない人達
をたくさん見てきたからこそ。
「今ここにいない人にも想いを向けてみましょう」
という言葉が出たのだと思います。
想いを向けることは祈ること
もう覚えていらっしゃらないことも多いようですが、
それでも私たち卒業生は先生のことを忘れません。
20歳前後で福祉のことも人の支援をするということも
まったくわかっていなかった私たちに
・ありのままのその人を尊重すること
・人を批判、ジャッジしないこと
・ユニークな個人として関わること
などなど相談援助する立場として
そして人の在り方として大切なことを
繰り返し教えていただきました。
それらが今でも私の
グループワークや個人セッションのベースとなり
参加してくれた人達へと受け継がれていくのです。
近くにいなくても頻繁に会えなくても
その人を感じることで繋がれることを教わったから。
想いを向けることは祈りに近いかもしれない。
どうかまたお会いして、笑いあえますように。
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プロフィール
えりぃ
家族が事故で障害を負ったのをきっかけに大学で福祉を学び、国家資格精神保健福祉士を取得。卒業後は施設や病院で勤務し、1000件以上の相談支援を行う。出産後、アレルギー治療のため食、自然療法、整体等を学び、妊娠・出産・子育てのNPO活動を行う。メンタルヘルス分野のWRAP(元気回復行動プラン)・IPS(意図的なピアサポート)を学び、仲間とグループワークを開催。お産を語る会やメンタルヘルスの勉強会、講座等多数開催。現在は、女性のためのメンタルサポートとして、オンライン・対面でのグループワーク、勉強会などを開催している。
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