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どうして時間は 待ってくれないんだろう ノロマな僕は いつも置いてきぼり ちょっとくらい…
作:悠冴紀 答えなど はじめからどこにも存在しない 誰かの導き出した明確な答えは 他の誰か…
1 多かれ少なかれ「文章を読む」ということは、「暗号を解読する」ということではないでしょ…
わたしは、ひとつのことを、どこまで深く理解できるだろうか。 本を読めば、「何か」が分かっ…
正しさはとても鋭利で それを告げる唇も それを受け止める耳底も 薄っすらと血が滲む
あれはある昼下がりの、夕方の日差し迫る、いい風の吹く頃の事でした。 いつものように崖を登って空を眺めていると、何処からか列車が通り過ぎてゆく音が聞こえてきました。 当然、周りに線路など無いし、空耳にしてはちょっと長いし鮮明に聴こえたので、これはこれは不思議に思って、ぼおっと、悪戯に時を浪費し黄昏ておりました。 時刻は午後5時過ぎ。 暫くすると夕焼け小焼けのチャイムがじわりと遠くから聞こえてきました。 音の在処を探す旅はそれから数日続きましたが、残念なことに私がそれを