"野球離れ"と挑む、少年野球チームの革新的な取り組み
現代社会において、野球の人気が下降する傾向にある中、特異な例外として、部員数が順調に伸び、3度の全国制覇の実績を誇るある少年野球クラブが存在します。彼らのモットーは、“世界一楽しく!”というもの。
監督さんの話をまとめると以下のようになります。
現場では練習の熱気にのせられて時折、厳しすぎる指導に走ることもありました。
毎週月曜になると、週末の練習で子供たちに強く当たったことを後悔する瞬間が訪れました。
私たちが追い求める楽しさとは、無邪気に笑うことだけではなく、野球技術の向上とそれに伴う充実感、そして野球自体について深く考えることによる楽しさです。
しかし、その追求が果てしなく深まるあまり、練習中の指導は苛烈さが楽しさを覆い隠してしまいました。
そのため、指導の声が大きすぎ、子供たちにプレッシャーを与えてしまうという点が保護者から指摘されました。
また、アンケート結果によれば、「感情的な指導はやめて欲しい」との声もありました。
一部の批判的な意見は全体から見れば少数派でしたが、自分が思っていたよりも保護者からの不満が存在することにショックを受け、チームを強くするだけでなく、信頼関係の構築も必要であると痛感しました。
この経験を反省材料とし、私は保護者たちに対して3つの約束を行いました。
「選手にストレスを与えず元気にします」
「保護者を笑顔にします」
「指導者自身も元気になります」。
その具体的な手段として、怒鳴ることを全面的に禁止しました。
その後、私は自分自身の指導法を見直し、選手が楽しく元気に練習できるように工夫しました。
自宅で褒める練習
選手が良いプレイをした時だけでなく、微細な努力や成長を見逃さないようにし、「すごいね!」、「上達してるね!」と大げさに褒めるようにしました。
それにより、子供たちは「怒られるのが怖い」という消極的な姿勢から、「褒められたい」「上手くなりたい」という積極的な姿勢へと変わっていきました。
「笑顔と共に勝利へ:ストレスフリーで効率的な子供の練習方法」
子供たちに無理をさせず、短期間で目標を達成させるというチャレンジに取り組みました。
初めに立てた約束は、既に親御さん方に達成報告ができています。
そして、その次に私たちが考えたのが親御さん方の笑顔です。
子供たちが楽しくプレーする様子を見ることで、親御さん方の笑顔も広がりました。
そして、その笑顔を見た我々コーチ陣も一層の活力を感じることができました。
子供たちに対して無圧力の指導を意識した結果、親御さん方やコーチ陣全体にも明るい変化が生まれ、目指した3つの約束を達成することができました。
負けることが嫌で、親御さん方の期待に応えるため、我々は勝利を重視したチーム作りと、楽しみながら勝つスタイルを模索しました。
練習方法を楽しみながら野球が学べるように改善したところ、約1年後の2018年夏、我々のチームはマクドナルド・トーナメントで初めて優勝することができました。さらには翌年も優勝を飾り、連覇を達成しました。
「子供たちにストレスを与えずに勝つ」、「練習時間を減らしながらも勝つ」など、様々な難題に取り組むことは、自己の限界を超える訓練と考えています。
そして、これまでに困難を乗り越えてきた経験が、問題に立ち向かう際の自信となり、今の私たちを支えています。
「怒鳴り声は必要なし:子供への新しい指導法」
野球界には怒鳴り声の文化が根深く残っています。
しかし、怒りは問題解決に繋がりません。
もし社会人として、上司や先輩から怒鳴られたら、仕事が進むでしょうか?
確かにそうはいきません、反対に悪影響を及ぼすと考えています。
だからこそ、子供たちに対する怒鳴り声は止めるべきです。子供も大人も、同じだと考えています。
指導者が選手に対して怒鳴る、罵倒するという野球のイメージが、競技人口減少の原因の一つとなっていることがあります。
そういった指導方法を続ける背景には、指導者自身の成功体験があると思われます。
100人の選手中1人か2人が、厳しい指導を受けて成長した可能性があるからです。
その成功体験が忘れられないのです。
もし全ての生徒の育成に失敗したと自覚があれば、指導法を改めるか、指導者を辞めるはずです。
あるいは、怒鳴り声が飛び交う環境で育ち、それが自分自身の成功例と捉えているかもしれません。
「叱る」と「怒る」は異なると言う人もいますが、受け取る側からすると同じに感じます。
我々のチームでは、子供たちが楽しく練習できるよう、指導者が声を張り上げるタイミングは限定しています。
それでもなお、指導法を大幅に変えるのは容易ではありません。
私自身も、感情に任せて言葉を発したり、怒鳴ったりする指導を長年続けてきました。
急にそれを止めると、初めはイライラすることもあります。
大切なのは、言葉を発する前に一度、どのようなトーンで伝えるか、どのような言葉が子供たちに響くかを考えることです。
わずかな時間を置くだけでも、冷静さを保つことができます。
「進化の秘訣:笑顔のスポーツ指導と、夢がもたらした改革」
「人から軽く見られることを恐れる」、これは誰しもが感じる感情の一つでしょう。そして、私も例外ではありませんでした。
私たちが指導者として子供たちに接する際には、常にどのように接すれば彼らが喜ぶのか考えています。
グラウンドだけでなく、日常生活の中でもその考えは変わりません。
レストランなどで店員さんが気持ち良く接客できるように、私たちは先手を打って声を掛けることを心掛けています。
だって、少年野球の監督を務めている時だけ別の人格になることなんてできないのです。
普段の生活を改善することで、グラウンド内でもストレスを与えないような指導が可能になると信じています。
私が子供たちを楽しませ、練習を盛り上げるスタイルは、決して我慢して演じているわけではありません。
それは私の真実の姿、そして、人を笑顔にしたり楽しませたりすることが大好きな性格が反映されているだけです。
私が反省しているのは、他の指導者や保護者に「甘く見られたくない」という感情が強すぎたことです。
20歳の時に少年野球チームの監督になった私は、「監督はチームで最高の存在」と見られるために、子供たちに厳しく接していました。
しかし、その態度が続けば、当然、チームが強くても新たなメンバーは集まらないのです。
だからこそ、「怒鳴り声をやめる」を提唱しましたが、すぐにはチームの雰囲気は変わりませんでした。
変わったのはある夢を見た翌日でした。
その夢は、私が試合中に子供たちを盛り上げ、活気あふれるベンチを作っている様子でした。
私はその夢を見て、「早くこの方法を試してみたい」と思い、興奮した気持ちを抑えてグラウンドに向かいました。
その日、4年生のチームと5、6年生のチームが公式戦に出場しました。
5、6年生のチームは予想通りに勝利し、私は4年生のチームに集中することができました。
4年生のチームが参加していたのは、5年生も出場できる大会でした。
決勝戦の相手は5年生ばかりの強豪チームでした。
私は夢で見たように、「今日はフルスイングや全力疾走した選手にも拍手をしよう。
そしてヒットを打った選手にはさらに大きな拍手をしよう」と選手たちに声を掛けました。
その結果、ベンチは前代未聞の盛り上がりを見せました。
選手たちは楽しみながらプレイし、勢いに乗りました。そして、結果的には1学年上の強豪チームを完封勝ちしました。
「この方法が正しい。夢が示してくれた道だ」と私は確信しました。
「スポ根の枷からの解放:夢がもたらした結束と増加したチームメンバー」
試合終了後、私は5、6年生チームのコーチに電話をかけました。
試合結果を伺うと、コーチは「思うような結果は得られませんでした。
1点差でぎりぎりの勝利ですが、敗北でもおかしくなかった試合内容でした」と落胆した声で語りました。
私は、「問題ない。これからそちらへ向かうから、午後の試合は任せておいて」とコーチに元気に返答しました。
その後、5、6年生チームの試合会場へと移動し、午後の試合では4年生チームと同様に、ベンチを盛り上げることに決めました。
そして、選手たちの全力プレーを称える手法は、5、6年生チームでも成功を収めました。
午前の苦戦が嘘のように、チームは新たな風貌に生まれ変わりました。
相手は難敵ではありましたが、我々は見事な勝利を収めました。
この時のチームは、個々の選手能力はそれほど高くはなかったものの、結果としてマクドナルド・トーナメントでは見事な優勝を果たしました。
この夢はターニングポイントとなり、チームの雰囲気も選手たちの表情も一変しました。まさに“スポ根”からの解放です。
そしてこの時期から、チームへの新規参加者が大幅に増え始めました。
通常の練習時は、1つずつの課題克服にエネルギーを注いでいます。
グラウンドでは、じっくりと考える時間はありません。
だからこそ、睡眠時間中に深く考えることで、夢が指導のヒントとなることが少なくありません。
夢が良ければテンションも上がり、早くグラウンドに行きたくなるほど興奮します。
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