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嫌悪感・・どうしてる?

”嫌悪感”というのは、人類がその時々の環境下において危険を察知し回避するために持っている感情だといわれる。 これがうつ病などになると、とても敏感になるし、時には暴走気味になってしまうことも。 他人に対しても、自己にも。

嫌いな人、苦手な人、いると思います。 他人に対しての嫌悪感。人間アレルギーという言い方もあります。 確かに、そう。近くにいると、反応してしまう。 相手が原因という事、よくあります。嫌な仕打ちや不快な言葉を浴びせてきた事が過去にあるとか。
そんな嫌なストーリーがあると、嫌悪感は育ってしまう。だから何もされていない時でも、アレルギー反応。

過去に関連して、会ったばかりの人に苦手意識や嫌悪感を感じてしまう事も。これは、自分の中で過去の嫌悪対象の人に投影しているからかも。「理由はないけど」の時は、重ねていないか考えてみて。

嫌悪感を持つ相手に、どんな態度をとるか? 色々あるけれど、多いのは、表面上愛想よく接する「わりきり」と、近づいたりしないようにする「接触回避」だそうです。 うつの時は、この二つぐらいしかできない。 当然の自己防衛なのに、逃げていると自分を責めてしまうのも、うつの辛さだと思う。

「あの人が嫌い」は、実は「あの人のにおいが嫌い!」という事、大ありだそうです。 特に女性の場合。
嫌な上司をこき下ろす時、「おっさん臭い」とか「口臭が」とか言いますよね。 でも、好きな人の匂いは受け入れられる。 安心したりもする。 実は、香りや匂いには、人の行動や認知を変化させる効果があるそうなんです。 だから「良い人なんだけど・・」と思うのは、匂いが好みじゃないから、かも。

ところで、

自己嫌悪ってやつは、とっても厄介だ。 誰でも持っているけど、うつ病の場合はレベルが違ってくる。 その深さと、長さと、しつこさ。 最後までずっと付きまとう。

他人への嫌悪は恐怖がベースとなっている。  だが、自己嫌悪は不安感と、自分はこうでなくてはならないという理想とも呪いともとれる強い思い、これが根っこにあるという。 今の自分とあるべき自分を比べて、自分を責めていく。 たとえ誰かに「そうじゃない」と言われても、嫌悪感は簡単には無くならない。

自己嫌悪に陥る時、違う自分と比べている。 何でもこなしている自分。 誰にも好かれる自分。 元気な自分。 いい子である自分。 理想的な大人。 それ比べて、今の私は・・。 自信を喪失させる種は、幼少期に植えつけられることが多いという。

例えば子供の頃、「ガンガン働いて、立派な社会人になりなさい」と言われたとする。 よくある言葉。 それが絶対正しいと思ってきた人は、うつで休むなんて自分が情けない・・と思うだろう。 それは一つの「呪」になる。
子供の頃にハラスメントと受けて、なのに「あなたのためなのよ」などと間違った理屈を植えつけられたら、自分のせいだと思い込む。 本当は、あなたは何も悪くないのに。

嫌悪感を完全に無くそうなんて、思わなくてもいいんじゃないかな。  そりゃね、ネガティブな感情かもしれないけどさ。 なだめて、すかして、軽くして。 付き合っていこうよ。

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