ストレス、測ってみる? ホームズで その2
その1でも書いた、 ホームズのライフイベント法の1位。
それが
『配偶者(パートナー)との死別』
仏教の教えにある四苦八苦の一つ、「愛別離苦」。
愛する者を失った時、自分自身を失っていく感覚に襲われることがある。 皮肉なことに、それが強くなるほど、うつが深くなるという。
「早く忘れたほうがいい」という人がいるとしたら、それは「もう誰も愛するな」と言っているようなものだと思う。
いつか、笑うことができるようになる。 それまで、泣き顔でいてもいいじゃないか。
『空の巣症候群』
聞いたことありますか? 子供が大きくなって、それこそ入学や就職などで巣立った時、役目が終わった、家の中が寂しくなったなどの喪失体験から起こること。 倦怠感や頭痛などの身体症状や、抑うつや孤独などの精神症状に襲われる。
子供が未来に向けて巣立つことは、傍から見ればポジティブなことでしょう。 でも、良いことも、心にかかる刺激としてのストレスになるそうです。
ホームズのライフイベント法の中で、「娘や息子が家を出る」「入学・卒業」「責任・仕事・住居・生活の変化」などなど、加算すると心の調子を崩すレベル。
ライフイベント法のストレス度測定、夏目誠氏により日本版が幾つかのパターン別で作られているんです。 その中の一つ、
『勤労者のストレス度』
ストレス第1位は、これは変わらず「配偶者の死」。 でもその下の順位が、ホームズとは変わってくるんです。
下の表にあるように、ストレス度順位の1位~30位の間に会社・仕事関連が16項目も。 「倒産」「会社を変わる」「転職」「単身赴任」「左遷」など上位に来ていて、「多忙による心身の疲労」もある。 「仕事上のミス」が「友人の死」よりも上にある。
日本人って、どれだけ働きバチなんだよ!