「たとえる技術」感想文
読書感想文。
著者のせきしろという人は、本の執筆以外にもテレビやラジオ番組の構成なども行っているようだ。
あらゆる物をたとえることによって、平凡な日常に彩りを添えるというのがコンセプトの本。
読み手次第だが、かなり頭をつかう。思考のトレーニングに最適だ。
まるで過去問題集のように、読むだけじゃ全く意味のない本。
読んで、実践して、自分のものにしたいところだ。
オススメの本としてなにかで紹介されていて、気になったので購入した。
在宅ワークのライティング案件で少しでも表現のバリエーションが増やせたらいいな、という気持ちもあった。
読み進めると、あらゆる場面についてのたとえが、著者の体験談を交えつつ淡々と紹介されている。
例えば雲。
綿菓子のような雲、煙のような雲、ポップコーンのような雲、、。といった具合だ。
うーん、これは、単純に読むだけはキツイかもしれない。と思った。
そして私は、お題が出てくるたびに、自分のオリジナル例文を頭で考えながら読むことにした。
これが、ものすごく頭を使うつかう。疲れる。
けど気持ちいい。楽しい。
使う予定もあるかわからない例文を考え続けながら本を読んでいる。
普段生活している中で何かを別のもので「たとえよう」という意識がなかったので、序盤はかなり頭をひねらなければならなかった。
なんでこんな悩みながら本を読んでいるんだろう、何も考えなければ次のページに進めるが、それでは意味がない。とにかく例文を考えてみよう。
そんなことを自分に言い聞かせ、頭をフル回転し、疲れながらページを進めていった。
すると、途中から例文が浮かんでくるのがちょっと早くなった。
次第に、2~3パターンはすぐに浮かんでくるようになった。
やはり、思考はトレーニングが大事なんだと思った。
技術的なことももちろん書いてある。
1つの名詞や形容詞に対してあらゆる見方があり、自分の例文は視野が狭いな、また似たような言い回しになっていた、など思考と反省を繰り返しながら完読した。
今回、「たとえる技術」を読みながらあらゆる例文を考えたが、それが日常生活にすぐに活かせることはないだろう。
いつか、なにかのタイミングでうまいたとえを使うことができたら、その時はまたnoteに書こう。