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感情に任せて言葉を放つとクレーマーになる

志田の発達障害であろうエピソード【クレーム・説教編】

付き合っている恋人が”発達障害かもしれない”なんて人に言えなかった。ひたすら自分の内に留めて違和感を持ちながらも18年も過ごしていた。別れて何年も経った今になって、吐き出さないといけない!衝動に駆られて書きなぐるシリーズ。



志田はクレーマーだった。
ディーラーに車を見に行けばそこにいる営業マンの態度が悪いと言って、店頭で怒鳴り始める。
店を出た後も、よほど気に入らないのか本社に電話をかけ文句を言う。

NTTに工事を依頼した際、バケット車の駐車の仕方が悪かったとか何とかで文句の電話をする。

居酒屋で店員に愛想が無いと言って店長を呼び説教をする。


そしてすべてに共通するのは、
「詫びのしるしとして【菓子折り持ってこさせた】【お詫びの品贈ってこさせた】【代金チャラにさせた】だ。」

これを得意気に武勇伝さながら語っていた。
当時の私はまだ若く言葉に長けてもおらず、相手を説得する力が全くなかったのもあり、志田をすごいなぁと純粋に思っていた。


あるとき。
出先で船が台風の影響で最終便が欠航になってしまった。
仕事で明日までになんとしても移動をしなければいけなかった志田は、船舶会社にクレームを入れた。

「台風で欠航にしたのはあんたらの都合だろ。
船が出せないんなら、ほかの移動手段を用意しろ。
俺は○○局(テレビ局の名前)の者だ。」

たかがテレビ局に出入りできるフリーの制作スタッフなのに、テレビ局の通行証を見せてあたかもテレビ局の人間のように振る舞い、何も知らない田舎の船舶会社のおっちゃんをだまくらかし、ことあるごとに屁理屈を言い放ったらしい。

俺の言う通りにしないと放送するぞ、と脅してるようなもんだ。(雑魚の志田に放送権利なんかない)


根負けした船舶会社はタクシーを手配し、その車で志田は300キロ先へ移動した。

高速代を含め5万円は余裕で超える金額だ。


これを全て船舶会社が持ったということを、ドヤ顔で話してくれた。

私はふんふん聞いていた。
年上だから言うこと立派だなと。
自分で仕事を仕切っているだけあって自信家でもあった。

今冷静に振り返れば、志田は衝動コントロールができていない、典型的なタイプだとわかる。
自己中心的な振る舞いに見えるが、当人は正義感でやっているようだった。

営業マンの態度が悪いのを、正してやった。
駐車が雑なのでは今後も他の人が困るだろうから、どんなに迷惑になるかわからせた。
店員が不愛想ではいけないから、愛想よくできるように指導した。
船が欠航すればみんなが足止めくらって困るだろうから、他の交通手段を提供させた。

でも、正義感だけではないようで、結局は相手からの誠意という名の金品を受け取ってご満悦、なのである。
ごねて得をしようとする気持ちはクレーム前からあるんだよ、もうそれは、ただの輩なの。
お詫びの印に何かしら要求する、もうこれたかり。
悪質だなあ。



付き合っていくうちに、違和感を抱く。
私の仕事にも口出しをしてくるようになった。
仕事でのトラブルや愚痴を話そうもんなら、その程度でといわんばかりでメンタル弱いとか言われる始末。
子供の頃の鍛え方がなってないとか言ってくる。
大きなお世話だ。


欲しいのは同調であって、アドバイスではない。


志田の言うことはきれいごとだったし、机上の空論ばかりだった。所詮は口先だけだったのだけど、若かった私はまるっと信じて、脅威のでまかせ話術屁理屈スペシャリストの志田イズムにどっぷりはまってたんだ。
偉そうに講釈垂れるけど、志田のやってることがアンマッチすぎて笑える。

そのうち志田の講釈を聞いてるふりして聞いてないことがほとんどになった。
会話をしても上の空になる私。
薄っぺらい志田の理想論。




興味ないし。あんたが思ってるほどこの仕事、綺麗にはできへんのや!ごちゃごちゃ客の立場すべてわかったかのように、はたまた会社側のことわかったかのように偉そうにアドバイスしてんじゃねーわ。反吐でそうだったわ、今日は。全て自分が正しいかのようにのたまう。2013年05月06日 23:41:46


書けば書くほど当時の自分が情けないのは毎度のこと。
苦しくて惨めで不満を抑えながらも、志田と別れることに踏ん切りをつけられず長い間時間を無駄にしたという思いがまだ成仏できずに心に引っかかっている。