食事をよくかんで食べれば免疫力アップ
1回の食事で、皆さんはどれぐらいかんでいますか?
ある研究データによると、現代人のかむ回数は、昭和10年代の半分以下だそうです。
近年の研究では、咀嚼回数の減少が免疫力の低下につながることがわかっています。
よくかむと、唾液腺が刺激され、唾液の分泌がが促されます。
唾液は口の中をきれいにしたり、食べ物を柔らかくし、溶かすことで消化を助けてくれます。
唾液中にはIgAという外から入ってくる細菌を抑える免疫物質や、鉄分と結合して細菌の増殖を抑えるアルブミン、抗菌作用のあるリゾチームなどが含まれていて、外敵から体を守る役目をしてくれています。
和食だと、噛み応えのある食材も多く使われていておススメです。
1口30回を目安にしましょう。
根菜・・・固い根菜はビタミンなどが豊富で噛み応え抜群!
魚・・・骨ごと食べられるものは噛み応えが増します。
玄米・・・栄養豊富で普通のご飯より硬めです。
豆類・・・食物繊維をよく噛んで取り入れ、腸を整えます。
海藻類・・・よく噛むことで、ミネラルを効率よく吸収できます。
よく噛むことで得られるうれしい効果
よく噛むことは、唾液分泌促進以外にもさまざまなメリットがあります。
食べ物をかみ始めると、その情報が脳の視床下部に伝わり、ヒスタミンという神経伝達物質を放出させます。
この物質が満腹中枢を刺激します。
よくかまないと満腹感が得られず、結果的に食べ過ぎになってしまいます。
早食いが食べ過ぎになるのはこのことが原因です。
かむことで得られるうれしい効果
脳の血流が良くなる
脳の血流が良くなって、活性化します。
味覚の発達
食べ物本来の味がわかるようになる。
虫歯予防
唾液の分泌が増え、口の中がきれいに保たれます。
肥満防止
満腹中枢が刺激され、少量でも満腹になります。
がん予防
唾液の成分が発がん物質を抑制します。
胃の調子が良くなる
唾液が胃の働きを助けて、消化管の負担が減ります。
食べ物をかむことで得られる触感は美味しさを決める大きさ要素です。
食べ物の繊細なおいしさを感じ取るという点でもかむことはとても大切なのです。
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