2023.12 kanazawa
2023年、仕事を納めて短い冬休みのあいだにふらりと金沢に行ってきた。リアルタイムからタイムラグがあるけど、書き示しておきたい。
わたしは北陸には縁があって、これまでも金沢にも何度か訪れていてそれなりの思い出がある。
1日目
数年ぶりに購入した18きっぷで鈍行列車の旅。出発がゆっくりめだったので到着は17時ごろ。すでに空は真っ暗の時分。
金沢といったらまずこの鼓門!ライトアップされる夜の方が好きかもしれない。金沢の街をふみしめたいので徒歩にて本日泊まるホテルのある広坂へ向かう。
香林坊や片町の人で賑わう雰囲気から、静けさに包まれたしっとりとした雰囲気に一転。
広坂の百万石通りは、金沢城の存在感たっぷりの石垣を背に、石川四高記念公園やしいのき迎賓館が建っていたりして、好きなんだよね。
ひとまず宿に荷物置いてから周辺を散策。夜景を期待して長町武家屋敷へ向かう。
昼間の姿からして夜の姿に風情がないわけがないよね。
この時間に戻りたいくらい。観光客もほとんどおらず静けさと冬のキンとした寒さで視界に入る景色が引き締まる。この日は北陸では珍しい晴れの日で、夜も空気が澄んでいた。
たとえば倉敷もそうなんだけど、風情ある街並みは夜もまた美しい。
夜の武家屋敷を散策しながら、ふと見つけたこじんまりとした居酒屋でおいしい地魚をあてにお酒を嗜むような1日目の旅行プラン思いついたわ。わたし酒弱いけどw
兼六園の印象が強いんでしょうけど、雪吊は金沢のイメージ。
武家屋敷跡を流れる用水があるが、大野庄用水というらしい。水面に反射する灯が夜景を一層華やかにする。
武家屋敷跡から少し歩くと、飲食店や雑貨屋が立ち並ぶせせらぎ通りというレトロな通りがある。
事前にマークしておいたチョコレート専門店、サンニコラを発見。すでに閉店のため、翌日行こうと思っていたけど時間がなくて結局行かずじまいなので機会があればぜひ行きたい。
そして焼き鳥の名店、秋吉もあった。大学生の頃にときたま食べてたけど美味しいんだよねぇ。無性に食べたくなるも、例の如く店外まで並んでいたので通過。
ホテルに戻り、金沢駅で買ったケーキをいただき。
辻口博啓パティシエがプロデュースするスウィーツのお店、ル ミュゼ ドゥ アッシュのチーズケーキ。
旅先で食べるスイーツでなんでこんな美味しいのかな。
金沢旅しあわせすぎる。いろんな余韻に浸って1日目はおしまい。
2日目
生憎の雨と言いたいところだが、北陸の冬に生憎もくそもない。本当に気まぐれで雨が降ってくる北陸の天候をあらわす「弁当忘れても傘忘れるな」は言い得て妙だと思う。
一度北陸の冬を経験すると、その日に雨が振るか否かはたいてい朝の天気予報で分かるような太平洋側にいても、少しでも曇っていれば傘を持ち歩く癖がつく。
朝兼昼ご飯を食べに近江町市場へ。年末ということもあって、人でごった返してた。
本当は7時ごろ市場に到着してもりもり寿司食べたかったんだけど、起きれなかった、、もりもり寿司美味しいよね。
あんまり食事にこだわらないつもりだったけど、せっかく来たんだしそれっぽいもの食べたいな〜なんて思って、のどぐろの釜飯をいただくことに。
ほかほかの釜飯にのどぐろ。
これまた美味しくて、至福の時間だった。
待ち時間もなくサッと入れたし穴場なのかな?
お腹も満たされたところで金沢散策。
主計町。ここも夜の景色を見てみたいな〜
このあとはひがし茶屋街をふらついて、可愛い雑貨を購入したところで駅へ向かう頃合いに。
このころから雨が本格的に降ってきて、本来なら萎えてしまうところですが、この気まぐれな天気にこそ「北陸」を感じられて愛おしくなった。
金沢駅に戻って鈍行列車の出発時間までお土産買ったり。今回お土産買いすぎた。
金沢って観光資源や伝統工芸、文化や雰囲気が上品だなって来るたびに感じる。
そして私にとっては無縁ではないこの地だからこそ、感じることがたくさんあった。過去の時々の自分の心情なども思い出されて、懐かしくなると同時に時の経過を感じた。
この金沢旅でとても大きなプラスのエネルギーをもらえて、自分の人生において、背中を押してくれる、心を強くしてくれる、前を向いて生きていける、と思える場所があるのは幸せなことだと思った。