【ミュージシャン紹介】鈴木未知子(KANUN)
今日はMEMOS_J主催、カーヌーン奏者の鈴木未知子。
音大出身でマリンバ奏者でもある未知子を、
”中東音楽との出逢い”から現在まで紹介します。
中東に出逢う前
千葉県船橋市生まれ。幼稚園に音楽教室が併設されたことがきっかけでピアノをはじめ、教師の勧めで、小学校5年生よりマリンバをはじめる。
高校生の時、マリンバの巨匠、安倍圭子氏のコンサートで感銘を受け、マリンバ奏者として生きることを決意。
洗足学園音楽大学、国立音楽大学大学院を打楽器専攻で卒業し、ソロマリンバ奏者として、指導者として、音楽活動を続けている。
好きな作曲家は三善晃。修了論文のテーマはアンドレ・ジョリヴェ。現代曲を得意としつつ、ポピュラーも演奏するマルチなマリンバ奏者。
中東音楽との出逢い。
高校生の時、トルコと日本の100年の友好の歴史のドキュメンタリーを見て以来、中東の文化や音楽に興味と憧れを持つ。
大学の民族打楽器のグループレッスンで念願のダルブッカを担当し、その音色と豊かな技術力に心惹かれるも、腱鞘炎になり、泣く泣くマリンバに絞ることに。
偶然見に行ったライブで、ピラミッドスの演奏を聴き、私もベリーダンスと演奏してみたい!と中東音楽へのあこがれが再燃。紹介されたアラディーンのライブを見に行き、メンバーにカーヌーンを勧められる。
その後カーヌーン奏者として加入。退団後もカーヌーンを演奏し続けている。
美しき中東の国々へ
これまで訪れた中東の国は、カイロ、トルコ、ドバイ、サウジアラビア。
中東への旅は、いつも人との出逢いと愛に溢れていて、カーヌーンを背負って歩いていると「君は何でカーヌーンを勉強してるんだ?」とみんな嬉しそうに聞いてくる。カーヌーンは中東の人が大好きな伝統楽器。
アジア人が演奏するのは珍しく、私をインスタで知ってる人もいたりする。
一番の音楽経験はオスマン古典音楽のリハーサルの見学。あの壮大さと音楽の繊細さは、未だ出逢ったことのない美の世界で、今も忘れられない。
カーヌーンを楽しむ仲間を増やしたい
今は、カーヌーンが必要とされるならば何処にでも行く。今の拠点は目黒の小さな商店街。近所のパン屋さんやカフェでもレッスンをしている。
そこから国内外でも、中東音楽では無いジャンルの現場でも旅に出る。
大好きなのはFamous Japaneseの活動。自由で、ワクワクするなんでもありのフュージョンバンドは、カーヌーンの可能性を広げてくれる。
中東音楽を愛するファンを増やしたい
私にとって、クラシックも中東も比べることなく好きな音楽。
お寿司も好きだし、パスタもインドカレーもタイ料理も、いちごのショートケーキもバクラヴァも好き♡中東ってラムを美味しく食べたり、トルコは大好きなナス料理の種類も豊富で、ぜーんぶ美味しくて大好き!!!
<好き>って実は知らないだけで、本当はもっとたくさんあったりする。
「中東音楽めっちゃかっこいいじゃん!好き!」って思ってくれる人が、本当はたくさん眠って、その宝箱を開けるきっかけの何かになりたい。
煌びやかで美しいロマンティックなサウンド
カーヌーンは中東のお琴。両手の人差し指に義爪をつけて、奏する。左側に付いているレバーによって、微分音と呼ばれるピアノには出せない音程を操作する。マカームと呼ばれる中東らしいサウンドを奏でる。
伝統音楽から、ポップスまで、中東では欠かせない存在。中東には国や地域、時代によって、スゴイ数のジャンルが存在する。
私はよくエジプトを中心としたアラブ音楽や、オスマン古典音楽を演奏することが最も多く、アンサンブルの中でキラリと輝く、カーヌーンの音色が大好き。
湾岸のイケイケで独特なリズムのクラブミュージックも好き♡♡
私の音に会える場所
武蔵小山の平和通り商店街のカフェkenohiさんで、ふわふわ不定期でライブを開催。その他、多くのバンドに参加してます。
名古屋・大阪には年に数回WSも行っていて、ライブも。
《Qanun.3》《Famous Japanese》CDもリリース。詳細はブログにて。
現在は上智大学大学院博士課程の研究生として、スーフィズムを中心に研究中。中東の文化を更に学び、少しずつ還元していきたい。
MEMOS_Jは人を繋げるコミュティー
中東には素晴らしい音楽があり、それをとても丁寧に学び、美しく演奏する素晴らしい演奏家さんがたくさんいらっしゃいます。
知らないだけで、日本人にも馴染みやすい音楽や、聴いたことなくて最初はびっくりしても、聞けば聞くほど癖になる、味わい深い音程やリズム♪
<好き>を共有したり、繋げたり、気軽に<知る>機会さあれば、音楽を楽しむ時間がより楽しくなる。音楽は人生を豊かにする。
私はそのお手伝いをMEMOS_Jでしていきたいと考えています。
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