皆さんのクローゼットの中、どうなってますか?

こんにちは。

世界一可愛くなれちゃうヘアバンド屋さんSEWING TOKYOです。

今日はお家生活も長引くなかですが
皆様のクローゼット状況について一緒に考えていきたいと思います。

ちょっと古い情報ですが、2000~15年までに世界の人口は2割増えただけだそうです。
ですが、衣服の生産量は2倍に増えた。
これは安価な「ファスト・ファッション」が人気を呼んだため。

価格が安いからすぐ買っちゃう。
買った服を着る回数は2015年までに平均で3分の1減ったそう。

つまり1度買った服を今までは3回着ていたのが一度しか着ずに手放す。

たしかに思い当たることはありませんか?
なんか安かったから3着買ったけど、そのうち一着しか着なかった。
セールでまとめ買いしたけど大体の服3回くらいしか着ずに衣替えの季節がやってきた。
3着中、着回しするのは結局1着だけ。

コロナ禍でそれはより一層顕著になったと思います。

日本では年間100万トン、着数にすると約『33億着』もの服が捨てられてるんだそう。
ファストファッションの流行により
『安いからダメになりやすい』
『安かったから躊躇なく捨てちゃう』
こう言ったことが一因になっているかも知れません。

世界全体で捨てられた衣料品は、1年間で約49兆円以上に相当するそう。
 そこで、古着のリサイクルに取り組む組織、ブール・グループを率いるヨリック・ブールに話を聞いた記事を見つけました。

[オランダ南西部のドルドレヒトを拠点に、ベルギー/フランス/ドイツなどに5カ所の工場があり、合わせて1日に最大415トンの古着を選別し、リユースとリサイクル用に売っている。
「古着をどこに売って、リユースできるかは経験を積まないとわかりません」とブールは話す。

彼の後ろにある窓の向こうに、慣れた手つきでベルトコンベヤーから古着を取る女性の作業員たちが見える。1点ずつ素早く調べては、60個ほどある袋に分けて投げ込み、1日に1人当たり約3トンを処理するという。選別作業にはファッションの知識が必要で、特に全体の5~10%を占める最も上質な服を見抜けなければならない。そうした古着が利益の大半をもたらす。]

更にこう続けます。


 [ブール・グループの最大の懸念は衣料品事情の大きな変化だ。現在は収集した古着の6割を販売できている。古着が回収され、着続けられるのは、地球にとって望ましい。服作りに使われた素材やエネルギーが、そのまま受け継がれるからだ。それがブールの収入にもなる。
 残りの4割、誰も欲しがらない古着は工場などで使われる雑巾としてリサイクルされるか、細断されて断熱材やマットレスの詰め物に使われ、一部は焼却される。最近は安っぽい擦り切れた品物の割合が増えつつある。こうした古着はほぼすべてグループに損失をもたらす。ファスト・ファッションのせいで、事業を継続できなくなるかもしれないと、ブールは言う。
 しかし、リサイクル事業のなかでは、それなりの収益を上げている分野もある。ブールは長年、セーターなどウールのニット製品をイタリア北部プラートの複数の会社に売却してきた。これらの企業は機械を使ってウールをほぐし、長い繊維を回収して、新品に劣らない高品質の再生ウールを衣料品用に供給している。
 だが、繊維が短い木綿やポリエステルは回収できないため、化学的な処理による再生を目指し、現在数社のベンチャー企業が技術開発に取り組んでいるところだ。EUが、たとえば衣料品の2割に再生繊維を使うよう義務づければ、開発に弾みがつくとブールは見る。「10年もすれば実現するでしょう。しないと困ります」]

つまり安価で作られた服は捨てられやすいだけではなく
捨てられた後も有効活用がしにくく、ただ資源を浪費する悪循環の元となっているという事。


皆さんはこれを読んでどう感じましたか?
今クローゼットにある服、本当に大事なのはどれでしょうか?
着なくなった後に再利用できるものはどれだけあるでしょうか?
再利用できずとも地球環境に負担をかけず処分出来るものはありますか?

おうち生活で服を買う機会が減った今だからこそ、一度考えをリセットしてみる良い機会かも知れません😊

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