夢日記
夢日記を書くのが好きだ。
夢というものは、時間も、同行者も、場所の制限もなく旅行が出来る。しかも無料で。その代わり、どこに誰と行くかは分からないけれど。私はこの異次元旅行が大好きだ。
いつから夢日記をつけられるようになったか定かではないが、きっかけは初夢だったと思う。10年くらい前から初夢は記録していた。それが、確か妊娠中に睡眠が浅くなり奇妙な夢ばかり見るので日頃の夢も記録を始めて、習慣化したような気がする。
よく夢日記は明晰夢を見る為の訓練に使われるが、私は夢の中を全力で旅して、理不尽な夢に振り回されるくらいが好きなので、むしろ明晰夢を見るようになってしまったら夢日記は辞めようと思っている。夢の中で「これは夢だ」と思う事も少ない。なので楽しい夢のときは目一杯幸せで、反対に悪夢の時は最悪だ。それでも夢日記に書き留めると、どんな悪夢でも何回も読み返せる作品になる。
私が心掛けている夢日記を書き続けるコツは、目覚めた時に必ず夢は思い出せると絶対的な自信を持つこと。あとは気楽さだ。多少違っていても誰も気づくはずが無いのだから、寝ぼけて脚色してしまっても全く構わない。思い出せると自信を持って、気楽に構えていると手が思い出を辿って勝手に動き、不思議な旅行記が完成する。
子供が生まれてから朝一番でお世話する事も多い為忘れてしまう事もあるけれど、起き抜け5分時間があれば夢日記が書けるようになった(逆に言うと、朝5分たりとも自分の時間に使えない事が多いのが育児の大変なところ)。
今日はどんな夢を見るのか。この不思議な旅行記を描き続けていきたい。