神道とおむすび
神様に捧げる食事の事を神饌と言う。自然の恵みを美味しく調理してお供えする事。神饌の起源は伊勢神宮。そこでは1500年前から今に至るまで途絶える事なく朝晩神様に食事を供え続けられている。神道は明確な教義や戒律を持っていない。日本人のほとんどが自分は無宗教だと思っている。
でも、日本に住み和食を食べればもれなく神道の信者なのです。神饌の原点は米と水と塩。これを使ったおむすびは神饌そのもの。おむすびを食べると言う事は神様と同じものを食べる=直会に参加した事と同じ。千と千尋のおにぎりを頬張るシーンでなぜか泣けた人も多かったはず。
人の身体も自然が作り出した物。これを尊び神様に供えるように神饌を頂く事は自身を尊い存在に高めること。
健康になるために和食の料理教室に通いはじめた。専科を卒業し、正しい和食を伝える活動をしているけれど、その本質は日本神道を伝えている事なんだった、と最近自覚した。
米を中心とし、正しく発酵した味噌、漬物。そして季節の野菜、根菜、海藻類。近海で獲れる魚介類。
それらを神様が喜ぶ様に調理し盛り付ける。マクロビと一線を画しているのはこの点に尽きるのです。