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リアルと虚像の狭間で

写真を撮っていると、時に驚くような色合いの写真が撮れる。
カメラが出す色。
光と露光、被写体の色合いが絶妙にハマった、
まさに一期一会の一枚が撮れた時、写真を好きでよかったと心底思う。

だけどその一枚は恐らくリアルから少し離れた虚像の世界。

現に、目で見たままのものが写真として映るわけではない。
カメラやレンズのメーカーによる特色がそこに乗るから、その時点でもう
少しリアルからは離れてしまう。

だからたとえ虚像だとしても、めっちゃいいのが撮れた!と感動し、喜ぶ気持ちが写真の醍醐味だし、その光景を見たことがある人だけが、
その写真がリアルか虚像かを知っているにすぎない。

エモい写真が撮れた時はテンションが上がる。
その写真を取り込んでPCで見た時、思い通りの写真が撮れていると深い充足感を感じる。そして最後に、レタッチによってより好みの写真となった時、その写真は完成するんだろう。

そんなわけで、リアルと虚像の狭間で、最高にエモい写真が撮れた。

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