生成AIとの付き合い方
私は、生成AIと向き合いながら日々思考を拡張しています。生成AIとの共創がもたらす新しい可能性や課題、そして自分自身のアイデンティティについて、AIと人間の創造性が交わる今この瞬間と場所で、私が感じていることや考えていること、そしてこれからの活動への思いを、2024年9月時点のメモとして残しておこうと思い立ったのが本日のnoteです。
少し未来の自分へ向けてのmemoです。
生成AIとの出会いで、思考の拡張の扉が開く
生成AIとの出会いは、私にとって新たな思考の拡張の扉を開くものでした。「本を読む、対話をする、アイデアを考える、内省する、」これらに加えて、日々生成AIと向き合いながら、新しい発見と挑戦、試行錯誤を重ねています。この試行錯誤の旅路は、時に驚き、時に驚異、時に不安と期待が入り混じる複雑な感情を伴うものです。でも、そんな複雑な感情こそが、この時代を生きる為に必要なのかもしれません。この葛藤こそがクリエイターの証しかもしれません。
AIとの初めての対話は、まるで魔法のような体験でした。キーボードを叩くたびに、思いもよらないアイデアが次々と生まれる。そんな驚きと興奮は今でも鮮明に覚えています。同時に、「これからクリエイターの仕事はどうなるんだろう」という不安も感じました。しかし、その不安は次第に好奇心へと変わっていきました。
AIは単なるツールではなく、私たちの創造性を刺激し、拡張してくれるパートナーになる可能性を秘めています。それは、私たちの想像力の限界を押し広げ、新たな表現の地平を開く存在なのです。この認識は、私の創作活動に大きな影響を与えました。AIと共に創造することで、これまで思いもしなかったアイデアが生まれる。そんな体験を重ねるうちに、AIとの共創がもたらす無限の可能性に心が躍るようになりました。
学習データ
自分のテキストや作品がAIの学習データとして使われることに、私は特に抵抗を感じていません。むしろ大きなデータの一部となることで、新たな創造の源泉になれるのではないかと期待しています。それは、自分の創造性やコピーが様々な人に微かでも影響を与えるかもしれないという、ワクワクする思いです。AIを通じて新しい形で何かが生まれ変わる。そんな可能性を想像すると、世界の創造の連鎖の一部になれるのではないか?という感覚です。
しかし、この喜びと同時に、クリエイターとしての権利をどう守るべきかという課題は大事です。仮に私の情報をたっぷり与えた私のコピーが作られるような状況には、適切な権利管理が必要だと考えています。
ちなみに、色々な人のAIコピーがあればその人達とのディスカッションをAIを通じてしてみたいですね。私が好きな新スタートレック. Star Trek: The Next Generation.でデータが歴史上の偉人とゲームをしていたシーンは印象的でした。
これは、創造性の本質と個人の権利のバランスを保つ上で重要な課題ですね。
画像生成AIの作品の印象
画像生成AIが生成する作品を見ると、どこか見覚えのある絵のような印象を受けることが多いです。「あれ?この絵、どこかで見たことあるな」という感覚。それは模倣という一言で終わるだけではありません。
同時に、何か新しいものが生まれている予感もする。そんな不思議な感覚です。「不気味の谷」のあたりかもしれません。微妙な違和感を感じる力が衰えないように、日々意識していかないといけない。
人間の作品を学習したAIは、人間らしい表現を再現します。しかし、その組み合わせや展開の仕方は、時として人間の想像を超えるものがあります。ここに創造の新たな可能性、AIが生成する作品はインスピレーションの源泉となり得るのではないか?見慣れた要素の中に潜む新しい組み合わせや表現は、私の想像力を刺激してさらなる創造へと導いてくれるのではないか?という期待もあります。
人間が選ぶ「問い」の重要性
AI時代でも「問いを選ぶ力」は自分で保持したい、鍛えていきたい。例えAIが「問い」そのものを提案しても、それらを参考にしつつ、最終的な判断は自分でしたい。
つまり「良い問い」を選ぶ力です。「良い問い」をつくる力です。もちろん自分らしさも含めて。
そこが私の創造性の核心だと信じるからです。
そこに私の直感や経験、価値観が反映されると考えています。ここには従来の学校では教えてくれない事「知識」ではなく「知恵」の重要性も感じています。
生成AIワークショップの衝撃
生成AIをパートナーとして活用するワークショップを2023年に開催しました。役割はワークショップの設計とファシリテーションです。
この時の参加者の多様な反応に驚きました。
「AIってすごい!」と目を輝かせる人もいれば、「人間の仕事がなくなるんじゃないか」と不安を口にする人もいました。その多様な反応を見て、AIがもたらす変化の大きさを改めて実感しました。
印象的だったのは、AIに対してネガティブな見方をする人々が、むしろAIの未来について現実的だと思ったことです。彼らの視点は、AIとの共存における重要な課題を浮き彫りにしていました。技術の進歩だけでなく、それが社会や個人に与える影響までを肌感覚で話している。そんな彼らの姿勢から、私も多くの示唆を得ました。
例えば、AIが人間の創造性を奪うのではないか?そのために私たちは何をすべきか?という問いや、AIによる意思決定の透明性のとは何か?ブラックボックス化していることへの不安と恐怖。さらにはAIが生み出す作品の著作権の問題など、多岐にわたる課題が一気に話し合われていました。
これらの多様な意見は、AIとの共存には慎重さと柔軟さの両方が必要だという学びになります。
私自身も恐らくは普通の人よりもAIに慣れている状況なので、割とAIにはポジティブ、技術の進歩を歓迎していました。。しかし様々な人の反応を見ることで、その影響を多角的に考察することの重要性を再認識しました。ポジティブだけでは見誤ると。AIを無条件に受け入れるのではなく、その可能性と課題を冷静に見極める。そんな姿勢が、これからの時代には求められているのではないでしょうか?
AIと共に歩む新たな未来
AIとの共創の道を探っていきたい。
AIは私たちの可能性を広げてくれる存在であると同時に、人間らしさの本質を問い直す機会も与えてくれている。それは、創造性とは何か、人間にしかできない表現とは何かを深く考えさせてくれる貴重な機会ではないでしょうか?。世界が一気に変わる実に面白い稀有な時代かもしれません。そして鏡に写った自分(人間)と話しているのかもしれません。
AIにできることと、私にしかできないこと。その境界線を探りながら、AIと人間の強みを組み合わせる。
共創することで生まれる未来の可能性に期待が膨らんでいます。