セミナー参加者の心理モデル:あなたはどの段階にいますか?
先日の土曜日の午後、富田直美さんの「考力塾」にオンライン参加し、富田さんと参加メンバーでディスカッションしました。
私は「考力塾」にはもう5〜6年参加しており、私の1つのライフワークになっています。富田さんからキュレーターという任務も授かっています。さて、その時のテーマの中で1つ大事なものがあったので5年ほど前に書いたnoteを再編集して掲載します。色々な人に読んで考えて欲しい。
セミナー参加者の心理モデル:あなたはどの段階にいますか?
セミナーに参加するとき、私たちはどのような心構えで臨んでいるのでしょうか?「考力塾」で議論された伝えたいモデル、「セミナー参加の4段階モデル」を紹介します。
これは、参加者の心理状態を4つの段階に分類するものです。あなたはどの段階でしょうか?
第1段階:ただ座っているだけ
これは、文字通りセミナーに「物理的にはいる」または「ZOOMを起動はしている」、けれども心はそこにない人たちのことを指します。背景にはさまざまな理由がありますが、結局のところ、この段階の人たちはセミナーの内容を吸収していません。こうした状況は、講師にとっても非常に厳しいものがあります。が、まぁ空気です。
よくあるシーン
・後ろで寝ている人。
・聞いていないで他の仕事、またはSNSとかゲームをしている人。
・無心になっている。
第2段階:消極的に参加
次にくるのは、少しでもセミナーの内容に耳を傾ける人たちです。理由は様々ですが、「会社からの指示」や「レポートの提出が必要」といった外部からの要求に応える形での参加です。ここでは、少なくとも何かしらの情報を持ち帰ることを意識しています。
よくあるシーン
・会社でお金出すから勉強してこい。
・社内での研修。
・メモは取っている。またはスマホで写真撮影。
・しかしメモは会社にレポートを出すためにやっている場合も多い。
第3段階:積極的に参加
ここでは、参加者は自ら前のめりになってセミナーに参加しています。知識を得ることに意欲的で、積極的に講師に質問を投げかけたりします。このレベルの人たちは、セミナーから得られる価値を最大限に引き出そうとする姿勢が見られます。
よくあるシーン
・前のめりに聞いている。
・予習もする。
・知識を得たいと考えている。
・自分でお金を出してきている。
・登壇者に質問をする。
第4段階:主体的に参加
最後に、セミナーの内容を自分の知識や考え方と照らし合わせ、内省や比較を行う人たちがいます。これは、自己の成長を目指し、学びを深めようとする姿勢です。違いに気づくことは、さらなる成長につながります。
・自分の知識と答え合わせしている。
・自分と登壇者との考え方の違いを脳内で比較している。
つまりは講演会中にずっと脳内で対話をしている。
「同じであれば、それはそれでよし。」「違いがあれば、なんでだろう?と考える。」この違い、違和感に気付くことを大事にしている。
捕捉:積極的参加と主体的参加の主な違い
第1と第2段階は置いておいて、第3段階と第4段階を考えたい。
学びの受動性と能動性
積極的参加は情報を能動的に受け入れることに重点を置きますが、主体的参加ではさらに一歩進んで、自己の内省や考察を通じて学びを深めます。
参加の目的
積極的参加者は知識獲得を目的としますが、主体的参加者はその知識を自分の成長や発展のためにどのように活用できるかを考えます。知恵として使う事も考えています。
自己成長への意識
主体的参加は、自己成長と自己啓発に対する強い意識から来るもので、積極的参加以上に深い学びと自己反省が求められます。