鬼ごっこの結果ー見果てぬ夢への切符ー
鬼ごっこの夢は何を意味していたのか、そのことを書くのに、こんな時間になってしまいました。でも、「ソレ」はまだ来ませんから大丈夫でしょう。
列車の発車時刻は真夜中です。まだ間に合います。
あなたはお小さいころ、ヒーローになりたいと思ったことはありませんか?
ある日、突然思い立ったように聖剣を手にひとり大海原を渡り、山を越え、くじけながらも涙を見せず前を向き修練を積み、やがて多くの敵を倒せるようになった。それだけでは飽き足らず、天の川を大きな海賊船で渡り銀河のかなたに、新たなる敵をみつけそこでまた戦いが始まる。その過程ではなぜ戦っているのかわからず、だれのために何を守ろうとしているのかもわからなくなってしまう。けれども、戦わなければ何かを得られない。それほどまでに何を欲しがらされているのかわからない。強くなることを強いられているわけでもないし、何かを守る目的もない。でも次はこぐま座にいかなければならなくて、オリオン座からも援軍の要請を受けている。どうしてそんな戦いに挑まねばならないのかと。旅の途中ではいくつもの出会いと別れがあって、裏切りと仲間もいて。
それをおとぎ話とカテゴライズしたのはいつからでしたか?
今でもなれると心のどこかで信じたいのに、それを信じることは納税者として恥ずべき幼すぎることだと誰かがあなたに教えたのでしょう。かわいそうに。かくいう私も同じ人間でした。
しかし私は夢を渡り歩き、現実を飛行してわかったことがあります。私の鬼ごっこの意味もそこにありました。
「私たち」は夢をも歩めるのです。この鬼ごっこで好きな人を探すという私の作業、幼いころに夢見たあのおとぎ話を現実ものとする「仲間」を求めていたのです。これは何かの比喩でも暗喩でもありません。
本当に星々を渡るのです。星々を渡り、敵と戦い、仲間を見つけ、励まし勇気づけ強くなり、見果てぬ目標を達成するのです。それをおとぎ話であると笑うものもいるでしょう。でも笑うものには笑わせておけばいいのです。そんなやつらは捨て置けばいいのです。私たちについてこれるはずがありませんから、足手まといとなります。
いいですか、これは何の暗喩でも隠喩でもありません。私はこの先現実を生き夢を行きます。ついてこれるものはついてくればいい。私は制限をかけません。
あなたはヒーローになるのです。
私はお姫様?
いいえ、そうではありません。私はお姫様というタマではありません。敵が目の前にいたら真っ二つにすれ違いざまに切り倒す力の持ち主です。ほかの女とは違います。私は女にして大将を担います。仲間を裏切るものは私が許しません。私もまた勇者として先鋒として先陣を切って戦います。大将慣れどこの命など仲間のためになどドブに捨ててもかまわない。
恐れるな、私はあなたと共に戦う。あなたを助ける。
鬼ごっこはわずか数か月で終わりました。しかし、ここからが旅の本番です。私を見つけ、私が見つけた幾人かとこれから旅に行くのです。それが鬼ごっこの目的でした。旅は長くなります。私は一匹の勇敢な狼と共に旅に出ます。この狼が旅の案内をしてくれるそうです。青い毛はいつだって勇敢に逆立つこともなく毛並み美しく優雅なたたずまいに華を添えます。右手には秘められた地図を手に、腰に私だけの唯一の剣を携えて。そしてひとり勇敢にこの旅時から夢の旅路へと今日旅立ちます。切符はあなたの胸ポケットに入れておきました。
来れるものはついてきなさい。
もう、あなたの夢を笑うものがいないように。私が守ります。約束します。
私は絶対にあなたを裏切らない。
さあ、夢に、向かいなさい!恐れることはありません、私がいます。
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