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保育所等訪問支援について

こんにちは。
自閉スペクトラム症の息子を育てるむらさきです。

保育所等訪問支援という福祉サービスの利用を初めてもう少しで1年になり、今月で今の保育園での訪問は最後となります。

お住まいの地域によって契約先は異なると思うのですが、わたしの住まいでは通う保育園の了承を得て地域の療育センターと直接契約をします。
基本は月に2度だそうなのですが、今通っている保育園では「(対応が大変だから)月1にしてください」と申し出があり月1ペースで訪問を支援員の方に言っていただいています。

支援員の方の役割は、保育園での様子を見て本人の困りごとに対するアドバイスを園側に行う、そして保護者には様子の報告をする。それを定期的に続けることで成長を見守る、ということだろうと解釈しています。

保育所等訪問支援は、児童福祉法(昭和 22 年法律第 164 号)第6条の 2 の 2 第5項に位置付 けられた第2種社会福祉事業で、平成 24 年の児童福祉法改正で創設された新しいサービスです。 児童発達支援や放課後等デイサービスと同じ「障害児通所支援」の一類型です。
この法律で、保育所等訪問支援とは、保育所その他の児童が集団生活を営む施設として厚生労働省令で定めるものに通う障害児につき、当該施設を訪問し、当該施設における障害児以外の児童との集団生活への適応のための専門的な支援その他の便宜を供与することをいう。
一般社団法人 全国児童発達支援協議会 
平成29年3月保育所等訪問支援の
効果的な実施を図るための手引書より

大体合って…ますね!(強引)

ASDの診断がおりてからのこの一年の中で児童発達支援所の通所、ここ最近では言語聴覚療法(ST/言語訓練とも言います)などいろいろ始めましたが、わたしにとって一番ありがたかったのがこの保育所等訪問支援でした。

集団の中で子どもががどんな様子なのかは、通常だと保育園側からの意見のみだと思います。それが今の保育園だととにかく細かいことから困りごとを挙げてきて(イライラ)全然息子の良いところを言わない!そんなんじゃこっちのメンタル持たないよって何度思ったことか。教育者としてどうなの?って思いませんか。←すぐ悪口

でも、訪問支援を取り入れたことで全く空気が変わったんです。
まず、福祉に携わっている方は息子を「困った子」と言う風に絶対に話しません。できないことはやんわりと、そしてできたこと・以前と比べてできるようになったことを喜ばしいこととして、高いテンションで報告してくださるんです。さすがです。

自分の子どものことを家族以外の人と深く共有するって安心感のあることだと思うんですが、今の保育園とはそれが叶いづらかったので(毎年担任の先生は真面目に向き合ってくれましたが何せトップが問題)訪問員の方達と息子の話ができることが嬉しく、毎回の報告でいただくお電話が楽しみで楽しみで。いつまでも続けたいくらいです。

【2月の訪問支援のフィードバック】

・公園へお散歩へ出かける行き帰り、
初めてクラスのお友達と手を繋いで行けました。
 (これまでは加配の先生と手を繋いでいた。)

・着いたら、みんなと一緒にジャングルジムに行っていました。
 (これまでは一人行動が目立ち、石や木を集めたりしていたので輪に入るとは意外)

・回るジャングルジムを「危ないから回さないでやろうね」と先生が言うので守りつつ、加配の先生に回すように手を押して促した。その時にニヤニヤしていて、ダメなことと理解しつつもあわよくばやって欲しいと言う笑顔だった。(=状況の理解○)

・帰ってきてまだ遊び足りない様子だったが「今からお給食だって。おうどんらしいよ。行こうか」というと仕方ないな、という様子で靴を脱いで上がった。
 見通しが持てて納得でき、したいことを状況に応じて諦める力がついてきた様子。

・おうどんを最後まで手を使わず、こぼさず上手に食べていた。

今月分の報告はこんな感じでした。

今日はわたしのお昼休憩中ということもあって軽く10分程度でまとめてくださっていたんですが、それでもこれだけの情報量をいただけて満足度高い…!

内容もちょっとびっっくりするような成長を感じられることもあり、嬉しいものばかりでした。

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