これさえあればなんでも美味しい
調理の基本は、1.切る、2.煮る、3.焼く、4.茹でる、5.蒸す
この5通りですね。
お肉でもお魚でも野菜でもこの中のどれかだけで美味しく出来る万能ソースシリーズを考えてみることにしました。
小学生でも不器用なお父さんでもアウトドア中でも作れるソースです。
かというのも、先日、急なお客様があったときにたまたま何の特別なものもなく困ったことがありました。
しかしながら、はるばる遠方から訪ねて来て下さった方に何か手料理をご馳走したいと思い考えたものです。
冷蔵庫には鶏もも肉、豆腐、厚揚げ、さつま揚げ、使いかけの赤パプリカ、小ぶりの椎茸、かぼす、玉ねぎ半分、きゅうり一本、生姜、ニンニク、キムチとプロセスチーズ...そして、細い1束の”あさつき”がありました。
我が家は炭は常に常備しているのでこうなったらもう炭火焼にしましょうとなり、ほんの少しだけ”つけだれ”の工夫をしました。
その日の夕食の主役は”あさつき”。
あさつきとは本来はネギとは違う岡山県の伝統野菜で春と秋にしか出回らない野菜のことですが、今は水耕栽培の青ネギタイプのものがスーパーなどでも簡単に手に入るようになりました。
その日使用したのは普通の水耕栽培の青ネギタイプのものです。
作り方
あさつき1束を全て小口切りにします。
それらを4等分に取り分けて小さなお皿に入れておきます。
ここで分けずに他の材料とよく混ぜてからお皿に盛り付けても良いのですが取り分けたあさつきの上に乗せてお出しする方が見た目にも可愛らしく、お話のきっかけにもなるからです。
その取り分けたあさつきに
・何も乗せない
・自家製紅生姜の細か切り
・たたき梅
・ごま油と一緒にアルミフォイルで包み、揚げ焼きにした小ぶりのにんにく
このようにしてテーブルに乗せました。
そして、その横には、
・お酢
・梅酢
・へべす(宮崎の特産品でこの辺りでは簡単に手にはいります)
・白ごま
・お醤油
・ごま油
・オリーブオイル
・塩
こんなものを用意しておき、お肉は軽く塩を振って素焼きにしたもの、野菜は軽く素焼きにして、それぞれの風味のあさつきを乗せていただくのです。
たったのこれだけのことですがとても美味しくヘルシーな夕飯となり、お客様も随分と満足してくださいました。
このタレは、冷奴、油揚げ、焼き魚、刺身、釜揚げしらす、納豆、白ご飯、スープ...など何に入れてもよく合いますので残っても捨てずに一つにして保存し次の日には食べきってしまいましょう。
補足で少し我が家のお塩のご紹介。
台所には常に何種類かの食用の塩があります。
これらはそれぞれに粒の大きさから辛み、甘み、風味が違いますので繊細な白身のお刺身などを頂くときにとても重宝します。
今では私のお塩コレクションのことは親しい友人には知れていて、あまり既製品の甘いものを頂かない私のお家に来るときに近くに珍しいものがあると手土産に持ってきてくれます。そのおかげで我が家にはいつも珍しいお塩が手元にあり、嬉しいかぎりです。