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"組織づくり"をデザインする、Wevoxのプロダクトデザイン

はじめに

こんにちは!
株式会社アトラエで、組織力向上プラットフォーム Wevoxのプロダクトデザインをしている成沢 彩音(@memedsn)です。

この記事では、アトラエ及びWevoxでデザイナーとして働くことに興味をお持ちいただいた方に向けて、Wevoxの中のプロダクトデザイナーが具体的にどんな働き方をしてるのか?どんな面白さを感じているのか?についてご紹介したいと思います。

ちなみに、私の入社の背景はこちらのnoteでまとめてあります。


Wevoxとは?

会社組織における組織課題に対して、課題発見や改善行動を促し、エンゲージメントの高い組織づくりに貢献する「組織力向上プラットフォーム」です。

組織の中の一人ひとりが、組織の現状を知り、組織について考え、組織と向き合うことで、自らの手で「いきいき働ける組織」を作っていくプロセスをサポートするサービスです。

組織力向上プラットフォーム「Wevox」

2024年8月現在、リリースより7年を経て3,300社を超える企業・組織様に導入頂いております。

3,300社を超える企業・組織様に導入されています

我々が提供している価値

組織をよりよく改善していくためには、経営や人事組織などの一部の方々で検討したアクションだけではなく、その組織に所属する一人ひとりが向き合うことで本質的な改善に向かうことが重要です。

Wevoxは組織づくりにおける様々なプロセスをワンサービスで提供し、主体的に組織を創る、すべての人に寄り添います。
以下にそのプロセスの一部をご紹介します。

Wevox プロセスストーリー
  • たずねる:組織の現状という、目に見えないものを様々なサーベイを通して視覚化することで、自分たちの現状を知る事ができます。

  • わかる:視覚化した結果の分析、課題発見を分析ツールやAIロボットでサポート。組織について考える"きづき"や"きっかけ"を提供します。

  • はなす:"きづき"を元に、組織づくりについて組織内で話す対話の場をホワイトボードツールにて提供。解決策やビジョンづくりのサポートをします。

  • できる:組織づくりについて深く学べるラーニングコンテンツを用意。実践と知識を紐づけることで、経験学習を促します。

私個人の経験では、過去に組織づくりに関われる機会があったことで、組織と従業員個人を対立構造として捉えていた視点が変わり、組織活動に対してより主体的にいきいきと働くことができるようになりました。
組織と従業員個人が、与える-与えられる関係性から、一緒に組織を創っていくという同じ目線に変わることで、建設的な関係性になると感じています。

Wevox「チーム」の構造

2024年8月現在、WevoxプロジェクトではArea制という組織体制をとっています。Area制とは、それぞれの職種のメンバーが自身の業務領域にフォーカスするための組織体制です。
プロダクトデザイナーは主に、新機能開発を担うSolutionAreaと、UX改善を担うUsabilityAreaに配属しています。
また、横断組織としてのWevoxDesignersチームも存在し、MarketingAreaに所属するコミュニケーションデザイナーも含め、Areaを横断した連携も行っています。

Wevoxチームのデザイン組織図
  • SolutionAreaでは、前述したホワイトボードツールやラーニングコンテンツ、AIロボットといったそれぞれの機能PJにデザイナーが所属。各PJのPdMやエンジニアと共にプロダクト開発を行い、企画やUIデザインをしています。

  • UsabilityAreaでは、顧客対応を担うカスタマーサポートメンバーやPM、エンジニアとともにプロダクト全般の幅広いUX改善を行っています。

  • 横断組織であるWevoxDesignersチームでは、チーム間の連携をはじめ、採用や育成などのDesign Ops活動も行っています。

また、ServiceDesignチームというサービス全体の体験設計・改善をするAreaに属さないPJチームも存在したり、有志で構成されたDesignSystemチームも存在するなど、目的ベースで柔軟にPJやチームが組成されています。

何をどの順番で開発すべきか?はチーム内の意思決定に委ねられ、日々チームのメンバー同士でディスカッションしながら開発しています。

営業やカスタマーサクセスといったビジネスサイドとの関係性に於いては、ビジネスサイドが得ている市場やお客様の要求をプロダクトサイドであるPdMが積極的に取りに行き、各PJの意思決定に反映する仕組みになっています。
プロダクトサイドはいいプロダクトを作ることに集中し、サービスを売る領域はビジネスサイドに背中を預ける。互いにプロとして自身の領域を守る、信頼関係が出来ていると感じます。

総じて、いいプロダクトを創ることが事業の可能性を拡げ、事業成長に貢献すると、ビジネスサイドを含めたWevoxプロジェクトのメンバー全員が信じているため、開発サイドのデザイナーとしてはいいプロダクトを創ることに集中して働きやすい環境だと感じています。

Wevoxデザイナーのキャリア

Wevoxプロジェクト、というかアトラエ全社に於いて、これ!といったキャリアプランは存在していません
周囲に価値提供ができ、組織や事業を前進させる能力は何でも大歓迎。その人なりのキャリアを積み、その人なりの組織貢献ができます。
個人の"こだわり"がアトラエに新たなキャリアを生み、アトラエの新たな可能性を切り開くという思想のもと、柔軟なキャリアプランを描けます。
その一方で、決められたレールが存在しないとも言えるため、自分のキャリアの模索や自己成長の努力は個々人に委ねられています
もちろん、同じ悩みを乗り越えた先輩も沢山居るため、自身と全く同じキャリアプランではないかも知れないけれど、オリジナルなキャリアの築き方のロールモデルは沢山います。

ちなみに、WevoxDesignersチームには具体的には下記のようなキャリアプランを描いているメンバーがいます。

  • サービスデザイナー

  • IA、UIデザイナー

  • デザインエンジニア

  • コミュニケーションデザイナー

どんなキャリアプランでもその人の可能性を信じる事がアトラエの幅を広げると、組織内の共通認識があるため、周囲から型に嵌めるようなアクションが無いのも特徴です。

Wevoxデザイナーのプレゼンス

私個人の主観ではありますが、一般的に言われる組織内における影響力=プレゼンスは、Wevox(アトラエ)に於いて特に悩んだことはありません。
役割や職能で仕事内容が決められているわけではなく、各PJに於いて必要であればデザイナーの領域を超えてアクションをする事が歓迎されます。
逆に言えば、個人個人の考え方や働き方次第で、PMやエンジニアといった領域にも染み出すこともできるし、職能に閉じることもできると言えます。
要は貢献できれば、個人の責任と裁量の範囲で何でもOKの文化です。

Wevoxのフェーズ

2024年8月現在、リリースから7年の間に様々なビジネス課題へ適応してきたことで、プロダクトの複雑性が増し、プロダクトのシンプル化が求められています。
その反面、前述した組織づくりのプロセスをサポートするため、それぞれの機能をより深化させていくことも同時に求められています。

  • プロダクトのシンプル化:Wevox内の複雑に関係し合う機能を整理し、シンプルな情報設計に設計し直すこと

  • 新機能の深化:より各機能に求められるユーザビリティを磨き上げること。

新機能を開発し続け、その裏で既存の部分を再整理し続ける、両軸を同時進行させることで、より魅力的なプロダクトへの進化とより沢山のお客様に快適に使って頂けるユーザビリティ品質の担保を狙っています。

こうした事業フェーズに適応するため、各PJにアサインされているデザイナーの個々人の判断を超えた連携の必要性が増しています。
横断組織であるWevoxDesignersとしては下記の試みを行っています。

  • DesignSystemにおける、コンポーネントの標準化、ガイドラインの作成

  • デザインレビューによる、多角的な視点での批評文化づくり

アトラエはマネージャーを置かない自律分散型組織のため、有志でこうしたDesignOpsに取り組んでおり、DesignOpsにも興味がある方は誰でも大歓迎です!

組織の雰囲気

いきいき働く組織を作るサービスを提供するからには、そもそも開発している私達自身がいきいき働けていないと始まりません。
よりいいサービスを作り、「世界を魅了する」ために、私達自身もいきいき働けるように、Wevoxを使って組織づくりのプロセスを実践しています。

Wevoxチームでは、Areaを超えた情報共有のMTGを月に1回行っており、Wevoxの組織対話を促すホワイトボードツール「Wevox Board」を用いて、ワイワイとインタラクティブに情報共有しています。

Wevox Board を使った情報共有MTG

こうした公式のイベントの他、ランチや社内のバースペース、執務スペースでの雑談を通して、職種やArea、時には事業部を超えた交流が盛んに行われています。

バースペースでは社員同士の対話が盛んに行われてます 

また、"人"や"組織"を扱う会社だけあって、人や組織に興味がある人がとても多く、組織開発や能力開発の勉強会や、キャリア・組織課題の相談がそこかしこで自然発生的に生まれています。

知的好奇心が多い人が多く、「この本良かったよ!」「えっ!なにそれ!」といった会話を色んなところで見かけます。TimesやNotionなどで、個々人のナレッジや関心の幅を知れることで、お互いに視野を広げ合う文化があります。

本の紹介で盛り上がるスレッド

仲良く・ゆるく働くというよりは、いきいき楽しく・バリバリ働く!というスタイルで、活力のある組織です。ときには衝突し、熱い対話をしながら、コトを前に進めるエネルギーに満ちている組織です。

Wevoxならではの面白さ

WevoxはHR領域としてマッピングされることが多いプロダクトですが、思想としては、人事のみならず、組織を変えたいすべての人のツールでありたいと思っています。
組織づくりは経営や人事といった一部の方々だけがコミットしている状況では、本質的な改善に繋がりづらい。だからこそ全員野球が必要で、組織に居る従業員全員が、自分の組織を変革する一人になる必要があると信じています。

そんな思想のWevoxが向き合っている課題は、一部の人のタスクをスムーズにすれば解決するような技術的問題ではなく、解決策を当事者たちが見つけていかないといけない適応課題といえます。

技術的課題と適応課題

私達自身も明確な答えを持っていない、人と人の関係性の領域だからこそ、ユーザーである従業員の方々一人ひとりが自組織なりの答えを探し出すサポートが出来るよう、あの手この手のツールを開発しています。

私個人としては、組織課題という答えがない問と向きあうユーザーさんに対して、いろんな武器を提供する武器商人のようなイメージを持っています。(笑)

Wevoxは組織課題に向き合うユーザーさんを支援する武器商人

答えがない問題に取り組み、カオスを受け入れ、楽しめる方にWevoxはピッタリだと感じています。

また、私個人としては"人々の可能性を拡げるデザイン"というテーマに関心を強く持っています。
私自身、看護師からデザイナーに転身した経験を持ち、人は望めば何にでもなれるということを身を持って学んだためです。
過去、看護師・デザイナー両職種を通じて「自分らしい生き方の獲得のために、やれること、できることを増やす」ためのサポートをすることにやりがいを感じてきました。
組織の中で働く人々の可能性を拡げ、自分自身で組織を変える強さを獲得していくためのWevoxのデザインは、私の関心事と重なっていることもあり、面白みを感じています。

こうした、自分自身のデザインにおける関心事のテーマとWevoxとの重なりを感じられた方は、ぜひWevoxのデザインの可能性を広げるために、ジョイン頂けると嬉しいです!

最後に

弊社、株式会社アトラエには「アトラエバー」というバースペースがあります。
アトラエバーではアトラエに少しでも興味を持っていただいた方にお気軽に来訪頂き、社員の口から、アトラエの雰囲気やWevoxチームでの働き方を知っていただくことが出来ます。
過去の例では、ご来訪頂いたデザイナーのみなさんと、好きなデザインやゲームの体験設計の話、デザイン組織の課題などの話題で盛り上がりました。
ぜひぜひ、アトラエバーでアトラエやWevoxのデザイナーとお話してみませんか?
まずはお気軽にお越しください!

いきなりアトラエバーはちょっと…!という方は下記から、気軽に成沢とカジュアル面談をして頂けます。迷われる方はぜひこちらをご利用ください。

また、Wevoxではプロダクトデザイナーを鋭意募集中です。
この記事を読んでいただき、応募してみようかな?と思われた方はぜひ下のリンクより、「応募する」ボタンをポチッと押してください!

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