不健康が極まった在宅作業者がポケスリをきっかけに早寝早起きした結果
お疲れ様です。今月も無事原稿をアップしました。載ります。
何度も挫折してきましたが、ちょうど色々とタイミングが重なったので今年の夏から早起きの習慣を身につける生活をしてみました。
3ヶ月経った現在、仕事の進行で数日反転することなどがありつつもまあなんとか起きることができているので早起きと眠るための方法や失敗した点を記録します。
自律神経クチャクチャライフ
漫画家業を始めてから十数年以上、あまりにも破綻した睡眠サイクルで生活してきました。
作業に集中しはじめたら寝ることができないので、限界まで作業したら寝、起きる時間は毎日バラバラ。
当然のように自律神経は失調、立っても座ってもいられなくなり布団に戻ることも多く、「動けなくなった日が休日。動ける日は全部仕事をしないといけない。それはとてもつらい」
のような悲しい一ヶ月がよくありました。
しかし、生活習慣がそれなりに整っていた期間がたまにあり、そういう期間は「全然体が動かない日」の発生が少ないことにも気づいていました。
今年からアシスタントさんを雇わなくなったので作画量も増え、より効率的に作業しなければならなくなりました。
体調不良で月に何日も捨て日が発生している現状がいいわけがありません。
「なんとかならんのか…」
そして、ついにその日が来たのです。
「ポケモンスリープ」配信開始
今年の夏、ポケモンスリープが配信されました。
ポケモンスリープはポケモンを仲間にしてパーティを組んで食材やきのみを集めカビゴンを育て、一緒に眠るアプリゲームです。
睡眠をしっかりととることで仲間のポケモンたちの体力回復、レベル上げ、新しいポケモンの発見ができ、そのためにユーザーは良質な睡眠をとろうとする…という仕組みの素晴らしいアプリです。
ゲームアプリはすでにいくつか抱えていて新しいものはあまり遊べずダウンロードも諦めることも多いのですが、ポケスリは睡眠計測がメインのアプリですからあまり構えなくても大丈夫かと思いダウンロードをしました。
最初のうちは動作が不安定だったのもあり記録をとるだけでしたが少しずつ楽しくなってきました。
朝が楽しみになった
カビゴンにごはんをあげる一日数回少し操作をすれば良いのでちょうどよく楽しめました。
また、眠る時間も約束を守ると毎日ボーナスがありますので時間になったら寝に行く習慣もつきました。
時々先にポケモンたちを寝かしつけて自分はあとで寝ることもあるのですが、強制的にスマホを見られなくなるのでそれはそれで良いことかなと思っています。
ポケスリにより、朝どんなポケモンが集まっているか見るという起床の楽しみができました。これは本当に大きなことです。
いやもう平時の朝なんて起きたところで別に楽しいことなんて無いですからね…
ポケモンスリープを楽しみつつ、ついに私は覚悟を決め、より良い睡眠と早起きのために様々な方法を実践することにしました。
テレビ体操との出会い
朝6時25分にテレビ体操をするという儀式
テレビ体操は私が早起きができるようになった最も重要な要素です。
朝起きてすぐに体操もできれば目も覚めるし運動不足も解消できて良いのではと思い、朝のテレビ体操が毎日放送されていることに気づきさっそく始めました。
前日夜にテレビの視聴予約をし、時間が来たら勝手にテレビがつくように設定。NHKプラスで配信もされているので起きられなかった日も配信を見ながら体操をしました。
体操をすることで起きるスイッチが入るのか、布団から出た瞬間は眠すぎる!!!!となっていても体操が終わったあとはなんやかんや体が動くようになりました。
特に体を動かさなかった日も体操をしておくだけでスッキリ度が違うので助かっています。
あとうっすら推しのピアノの先生ができました。
その他に実践したこと
朝散歩に行く
陽の光を浴びると体内時計が整うそうなので朝に散歩に行くことにしました。我が家には犬がいるので犬に付き合っていただいています。
気分もいいので効果大です。
できるだけ重いものを食べない
脂っこいもの、消化によくなさそうなものを食べると消化に体力を持っていかれて昼は眠くなるし夜はうまく眠れず、起きた時の不快感も強い気がしました。
また、野菜の摂取量は一日に350gがめやすと言われていますが、繊維質を多く食べすぎるのもよくなかったので健康になりたいからと無理して食物繊維を食べることはやめました。体力がなければ胃も弱いのです。
(脂が多いものはうまいのでセーブしすぎるのも精神上よくないのでバランスが難しいところです)
入浴する
ほぼシャワーのみの生活でしたがなるべく入浴するようにしました。短時間でも入った方が良いです。夜寝る二時間前程度が望ましいそうですが、いつ入ってもいい感じがしました。
パジャマを買う
これまでの人生でパジャマを着て寝たことがありませんでした。パジャマを着ると人は寝るモードになります。知りませんでした。
耳栓とアイマスクをして眠る
耳栓はノイズキャンセリングヘッドフォンでも可です。
なんと夜中、寝言で「うるさい」と言っていたことが判明しました。
犬のためにつけっぱなしにしているエアコンの音が轟音で睡眠の質に影響していたようです。
何も考えずに寝て起きる
これまでに何度か睡眠週間の改善に失敗したのは起きるか寝るかズルズルと迷ってしまったからということがわかっていました。
朝、起きないとなーでもなーーだるいしなーーとなっても一旦起きる。二度寝をしてもいいから割り切り、とにかく6時25分に布団から出ました。
夜は寝ないとなーでもなー今集中できてるしなーとなってもとにかく寝る。朝起きて仕事をすることにしました。
例え眠ることで一時的に遅れても結局習慣が崩れて体調も崩れたら全体でもっと大きな遅れになるのです。
とは言え明日締め切りという場合は早朝まで起きました。仕方ない。仕方ないのです。
失敗したこと
休みを設定しなかった
とにかくなにがなんでも無理やり起きていたのですが3週間ほど経ったころ顔面が半分ピクピク痙攣しはじめました。人間は過度なストレスや疲労が重なるとそのサインとして目や口などが痙攣するのですね。
そんなに早起きがつらかったんだ…かわいそうに…
眠すぎてどうしようもない日は寝ることにし、そのかわり翌日はできるだけ起きることにしました。週末などはアラームをかけるのをやめました。
調子に乗って筋トレもした
これは大きな失敗です。
「早起きできるようになったやんけ!ついでに運動もしたろ」などと言って筋トレをはじめてしまいました。
毎日20分程度でしたが、季節の変わり目なのも悪かったのかどこからか風邪を持ち帰り高熱を出して寝込みました。完全回復には10日以上かかりました。
早起き習慣の定着化は体の仕組みを変える大きな工事をしているようなものなのでしょう。
もともと体力がないということを肝に銘じ、完全に定着化するまでは運動はテレビ体操と散歩のみ、筋トレはやっても5分程度にしないと倒れるとわかりました。
人は弱い。
ちなみにフィットボクシングもしばらくやっていましたがこちらでは体調を崩した感じはありませんでした。有酸素運動は大丈夫なのかもしれません。
膝が不調なのでお休みしていますが、専用のマットを買ったら再開したいです。
終わり
風邪で体調を崩したり、原稿の進行で1週間ほど逆転してしまったりしましたが最初の1ヶ月ほぼ毎日起ききったことによって元の起床時間に戻せるようになりました。
習慣化にはまず2週間、その次は一ヶ月続けることが大事とよく言われていますがその通りだと思いました。
風邪以外で体がつらい日が減りましたし、昼間の集中力も増した感じがします。いやなんで調子に乗って筋トレしたんだろう。
寝るのは得意なつもりでした。
たとえ昼間の工事の音が響く自室、狭いバスの座席内、駅のベンチ、いつでもどこでも眠ることができる自信があり、そして長時間眠ることが可能でした。しかし実はそういったどこでも寝られる人間の方が眠りが浅い場合が多いそうです。
思えば私は寝られるあまり睡眠環境を整えることに頓着していませんでした。パジャマの軽視などその最たるものです。
まるであさりの眠る干潟のように浅かったのです私の眠りは。
これからも良い睡眠と起床のためにポケモンたちと精進したいと思います。
トープ洞窟がつらい。
皆様も良い睡眠習慣を。それでは。
(4時間48分)