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311と私の高校時代①|当時のガラケーの写真フォルダを再び|最寄駅|通学路と故郷

あの大津波と大火災から数日後
初めて自分の足で町を歩いた日
青空と町の惨状のコントラストを
受け止めきれなかった日
実家の最寄駅
交通手段、道路、全てが途絶え
しばらく高校に行けなかった日々
友人の安否もわからぬ日々
思い出だらけの駅
町全てが焼けて失せてしまった
あの町いっぱいに漂う臭いは
一生忘れない
屋内にいると滅入るので
町役場の物資配布センターに
スタッフ登録して活動を始めた日
16歳の冬

町役場まで通じる通学路を歩けば
まるで戦後のような光景

全て流され、全て焼けた
国道
いつもの道
実家の左隣の光景
昼は自衛隊が設置してくれる
給水車の所まで歩いていき
長蛇の列に並ぶ

ペットボトルにお水をたっぷりと入れてもらい
家族分背負い、両手にも抱え、
何リットルも持ち帰る

雨水も雪解け水も恋しい頃
リュックを背負い
配給所までチャリを20分漕いで向かう

家族分のあんバタービスケット数枚、
(1パック全部なんて貰えなかった頃)
カップ麺も家族分いただく。

リュックに詰めてまた
チャリで避難先まで帰る日々

ありがたい日々


この日々を16歳で経験できた事は、今や私の『誇り』である。


2023/02/05 meme

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