「ネット系の会社が気候変動の解決を目指す?」メンバーズの事業を深掘りしてみた【前編】|メンバーズのIR note
事業戦略とグループミッション・ビジョンとを紐づけてご説明します。
「なぜネット系の会社が気候変動などの社会課題解決をビジョンに掲げているのか?」
今でこそ聞かれることは少なくなりましたが、脱炭素やSDGsなどが世間で叫ばれるようになる以前はよくご質問をいただきました。今でも、当社のミッションやビジョンと事業との結びつきがイメージしづらいと思われる方がいらっしゃるかもしれません。
そこで今回のnoteでは、当社の事業戦略について、ミッション・ビジョンとの関係性を明らかにしながらご説明します。
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成し遂げたいこと
当社はミッションで掲げている「“MEMBERSHIP”で、心豊かな社会を創る」ため、2030年までに「日本中のクリエイターの力で、気候変動、人口減少を中心とした社会課題解決へ貢献し、持続可能社会への変革をリードする」ことをビジョンに掲げています。
・定款に社会課題への取り組みを明記
当社では定款に、「気候変動・人口減少等の社会課題への取り組み」を明記しています。存在意義・社会的使命を示す「ミッション」を定款に明記することで、持続可能な社会の実現に向けて強力にコミットメントすることを表明し、その実現を加速させ、当社の社会的価値と企業価値をより大きく向上させることを目的としています。
この壮大なビジョンを実現することは当社だけでは難しく、多くの企業にご賛同いただき一緒になって推進しなければなりません。
そのためには経済活動において損得勘定ばかりで物事を判断するのではなく、より良い未来を創るために何が善いことで何が善くないことなのかを軸に判断する企業や人が増えていく必要がある。
言い換えると、多くの企業において、自社の組織や商品・サービスの在り方を社会課題の解決と企業価値向上を同時に実現する『CSV(Creating Shared Value:共通価値の創造)』の手法を取り入れたものへと転換しなければならないと考えています。
・お客さま企業の変革をリードする
当社では、事業を通じてお客さま企業にCSV経営を浸透させ企業の変革をリードする役割を担うことが、ビジョンの実現、ひいてはミッションの実現につながると考えています。
それでは、「すべてのお客さまへCSV経営を提案しましょう!」と言葉にすることは簡単ですが、実行することはそう簡単ではありません。
企業にCSV経営を普及させるためには、これまで当社が行ってきた事業を昇華させ、お客さまの事業やプロジェクトの成果向上に貢献し、信頼関係を深めていく地道な取り組みが必要になります。
世界一のデジタルビジネス運用サービスをつくる
事業については、これまで主軸であったWeb運用支援のみならず、デジタルビジネス全般の運用支援へと昇華させています。
・デジタルビジネス全般の運用支援へと昇華
これまでは主に企業のデジタルマーケティング領域において、
制作・構築後の運用まで長期的に支援することでお客さまの成果向上に貢献してきました。
一方で、デジタル経済は急速に拡大しており、AIやIoTなどを含めたデジタルテクノロジーを活用したプロダクトやサービスの重要性が高まっています。社会課題の解決に向けてデジタルテクノロジーの貢献が期待されていることもあり、その社会実装に大きな投資がなされると予想されています。
そのような環境下のニーズを満たすべく、デジタルマーケティング領域のWeb運用に留まらず、企業のデジタルプロダクトやサービスの企画・開発・グロース支援などWeb運用以外の領域も含めたサービスを展開しています。
・様々なクリエイターをチームで提供
当社は、世界一のデジタルビジネス運用サービスをつくりあげるために、成果向上を徹底的に追い求めてお客さまに伴走、支援することをテーマに様々な職種のクリエイターをチームとして提供するモデルを推進しています。
クリエイターを自社で抱え、自社でデジタル製品やプロダクトを開発したり、デジタルマーケティング施策を展開したほうが生産性が高く、世の中の流れに早期に対応できるものですが、人口減少によりクリエイターが枯渇している、自社でクリエイターのキャリア開発ができないなどの課題があり、優秀なクリエイターを採用・育成しきれない会社が多く存在します。
それらの会社に向けて当社のクリエイターをチームで提供し、あたかも社員のようにお客さま企業とゴールを共有し主体的にビジネスの運用と成果創出を行う。ここに当社の付加価値が存在すると考えています。
CSV経営を広めミッション・ビジョン実現を目指す
・お客さまの利益を最大化させ、CSV経営の浸透を図る
お客さまのデジタルビジネス運用を支援し高い成果を創出し続けることで、お客さまと長期的なパートナーシップを築き、お客さま1社あたりの利益を最大化させることが当社の経済的な原動力にもなります。
さらにはサービス提供を通じ、深い信頼関係を構築し、CSVの観点からも様々なご提案をさせていただくことで、CSV経営の浸透へとつながっていきます。
・ミッション・ビジョンへの共感を重視
最後にもうひとつの付加価値である人材について取り上げます。
私たちの価値創造の源泉は人材(=クリエイター)です。企業にCSV経営を浸透させるために、当社ではCSV経営に感度が高い人材を、当社のミッション・ビジョン・バリューへの共感度の高い人と捉え、採用しています。
経験やスキルよりもミッション・ビジョン・バリューへの共感を重視するユニークな採用手法により採用は好調に進んでおります。
また、当社はこれまでも、データやUX、エンジニアリングから、AIやXRなどの先進的な技術領域における専門スキルに特化したカンパニーを十数社立ち上げ、各カンパニーで高付加価値スキルを持ったデジタルクリエイターを育成してきました。今後も多種多様な専門技術領域で新しいカンパニーを立ち上げ、専門技術に特化した人材を育成していく方針です。
世の中の変化にも応じてビジネスモデルを昇華させ、人材を採用・育成し、お客さま企業の長期的なパートナーとして成果向上、ひいてはCSV経営を広めることでミッション・ビジョンの実現を目指してまいります。
編集後記
今回はメンバーズの事業を深掘りしてみた【前編】として、ミッション・ビジョンと事業戦略のつながりをご紹介しました。
世界一のデジタルビジネス運用サービスによって、顧客企業の利益を最大化し、CSV経営を多くの企業に広めるという事業戦略が、ミッション・ビジョンの実現につながることをご理解いただけたかと思います。
またサービスの付加価値として運用領域に力点を置いていることをお話ししました。当社では運用という軸に基づき、急速な社会の変化に柔軟に対応し、次々と生まれてくる新しいテクノロジーも含めた技術領域ごとに適切なかたちでサービスを開発し、提供してまいります。
後編では、今回の内容をもとに具体的な数字・指標をもって当社の中長期的な成長イメージを描いていただける紹介記事を予定しています。
今回の記事のほか、当社のことを知っていただく入り口となる記事は『メンバーズを知る』マガジンにも揃えております。ぜひ併せてご覧ください!
最後までお読みいただきありがとうございました。
(担当:中島)
・【後編】記事はこちら・