なかつか式 瞑想法・アイデアノート
早いもので、今年も終わりが見えてきました。
Xでの文芸イベントにも、かぐやフェス(SFレーベルのオフライン授賞式)も
無事参加し終えて、一足先に巣ごもりモードです。
去年に引き続き、今年も京都に足繁く通ったのですが
去年と今年で明確に何か違ったことがあるとすれば
仏教に興味を持って学んでみたことでしょうか
二月に高野山を訪ねてから
密教の世界をちゃんと知ってみたいと思うようになりました。
あー、そっち方面に行っちゃうのか〜…と思われるかもしれませんが
まあ、ちょっと待ってください。
仏教の世界も、芸術や夜に見る夢と同じく
「この世界にあるもの」を普段とは違う視点で
見る手段なのだと思います。
それらは、「目には見えない」若しくは
「現実を超自然的に歪曲した」姿ですが
ある意味では、現実よりも現実らしい真実を伺い知ることができます。
瞑想にも結構以前から興味があったのですが
学ぶのには慎重な姿勢を取っていました。
ちゃんと体系化されていない、一個人の考えから端を発した
新興宗教が大嫌で、他人がそれを信じる分にまったく構わないのですが
僕が何よりも大事にしている信条が
「自分と自分の思考が、何物にも囚われず自由であること」なので
芸術や夢と同じく、普遍性があるものしか身を置かないと決めていました。
それで高野山を訪れたことを皮切りに
京都をウロウロしたり、高野山大学の公開講座を取ったりして
少しずつ勉強していきました。
しかし瞑想に興味を持った当初は
図書館で瞑想の本を読んでいても、どうも要領を得ないものばかり。
結論から言うと、よく本に書いてある
「何も考えないようにしましょう」や
「頭に浮かんだことをそのまま受け入れましょう」というのは
最初の大事なプロセスを踏んだあとの
副次的なものであることが分かったのです。
それは自分の体と心が「今の中にある」と意識すること。
それが最初の第一歩です。
瞑想中は
過去の思い出や、未来に対するイマジネーションをやめて
「今しかない」のだと気付くことからスタートするのです。
きっかけは図書館でチベット密教の本を漁っていたとき。
大日如来は、この世の宇宙と自分が一体である概念を擬人化したもので
阿閦如来は、その空間が全く何も無い「空」もまた自分と一体であること
を表したものなのだと知り、「仏尊は自然現象のようなものなのでは」と
知ったことからでした。
つまり、「今に意識を向ける」という最初のプロセスがあり
「全てと一体である」と同時に「自分含めた全てが無い」
そして、それにも関わらず「心と思考」はちゃんと存在している
ことに気付いてゆくのです。
これを実感するには、僕が元々”第三の目”と揶揄される
第6チャクラを自在に活性化できる身体スキルを持っていたことも
大いに役立ちました。
第三の目の正体と言えるのは松果体から放出される
ドーパミンのことなのかな、と個人的に思っています。
(理科は不得手なので違ったらすみません)
意識的に深呼吸を一回すると、ドーパミンが出るようにする術を
なんとはなしに高校くらいの頃からできるようになっていました。
深呼吸をすると、額の真ん中に涼やかな風が通り過ぎるような感じがして
その感覚を繰り返し再現できるように続けていると
段々、この部位を自在に活性化できるようになりました。
(これについては、耳を動かしたり指を鳴らしたりするように後天的に鍛えることで誰でも会得できる身体感覚のようなものだと思います)
それで、密教書に書かれている仏の三身
(法身・報身・応身)というのが
先述の「今」のプロセスと
「空」そして「全てと一体」のプロセス等と一致していて、
身体感覚として得た知識が
脈々と続くチベット仏教や高野山密教の学問に裏付けされた
エビデンスのある感覚、知識であると確信できたワケです。
「今」と「心」という字を二つ合わせたら
「念」という字になります。
そう。これ、あの人気漫画
HUNTER×HUNTERにも描かれていることなんですよね!
「今の感覚」がイコール「纏」であり
「阿閦如来の空の感覚」が「絶」に喩えられるのです。
(「練」の感覚や、「纏」が何の仏なのかは目下調査中…)
冨樫先生がどこまで意図しているかは分かりませんが
作品を読む限り、「これ分かって描いてるよね?!」という描写が
ちょくちょく出てくるので、冨樫先生もかなりのレベルで
会得しているのだと思います。
エビデンスがないことは話したくないので
続きを書くかどうかはこの記事の反響次第ですが
僕は第一段階の「今・空・全体」の感覚
からその次の展開と、もう一つ次の第三段階まで知ることができました。
元々、心理や美術、夜に見る夢など
精神的な世界が好きだったので
これからも世界の神秘を探るように、勉強していきたいと思います。
そして、こんな感じでレポートにしたいなと思っているので
そのときはまた是非、ご一読ください。
ではでは、ほな〜
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