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2024年 古賀コン感想その1

はじめに


古賀コン関係者のみなさん、古賀コンに興味があるみなさん
こんにちは。中務なかつか滝盛です。
第五回古賀コン(「第一座右の銘」がテーマの回)に参加した者です

主に、自分が欠場した古賀コン6・7の作品の中から選んだ好きな作品に
感想をつけるといった旨のことやっていきます。


動機について


元々、僕は感想を言うのがとても苦手な人間でした。
気に入った作品に「いいね」をつけることが精一杯。
この向き合い方を変えたいなと長らく思っていました。

そんなとき
佐藤相平さんに2024年の個人的10作品に選んでいただきました。

古賀コン7の中でも佐藤さんの作品は、かなり好きだったのですが
例に漏れず、今回も「いいね」だけで済ましていて
アクションが後手に回ってしまっていることを悔やんでいたら
佐藤さんが、中務さんもやってみませんか? と言ってくださいました。

そのポストを見たときはとても緊張しましたが
ここで「変わりたいなあ」と思ったのです。

なので今回は古賀コン6の中から特に好きで
感想を言いたいと思った作品をピックアップして挙げたいと思います。

ちなみに順不同です。

げんなりさん『三浦じゃないし山田でもない』

悪態のつき方が大好きな作品。
それでこそWEB文学だ!と思います。
語り口や、人物造形など世界観が統一されているので
拳銃が出てきても驚きはするけど、違和感は全然ないんですよね。
この小説を構成する全ての、チームの勝利といった感じがしました。
ラストの一言は文句なしにMVPです。かっこよい。

佐藤相平さん『一つ星』

ファミリーの話になるのかな?と当初勝手に勘違いしていたら
突然のBL展開にびっくりしました。でもそういう要素良いですよね。
俺含め、全ての男には何かしらそういう素養があるのかもしれない(??)
自信家な直也と、世界に二人だけしか要らない圭一の
キスの仕方の対比が良かったです。
そういう人物の深い掘り下げこそ、文芸で出会いたい要素だと思うのです。

比良岡美紀さん『架空⭐1レビュー』

古賀コンって、これが一時間で?と思うような緻密で重厚な小説と
比良岡さんのこの作品のように、軽口の小気味良さが魅力の小説に
二極に分岐進化していっている気がしますね。
兄も弟も、かなり毒人間でレビューも態度もおもしろい。
うまいポテトチップスを食べたあとの「あ〜美味しかった!」って
気持ちにかなり近い、気持ちのいい読後感でした。

こい瀬伊音さん『ルラの夢』

結構、難解な作品。でも、すごく面白い。
新しいなと思ったのはこれが概念や感情がそのままぶつけられる形で
綴られているからかなと思いました。
ルラと”僕”がはずれくじを引いているのもリアル。
こういうのってドライでオートマ思考の人の方が早抜けしていきますよね。
子供のときは、皆全力で子供していたけれど
先生や大人からしてみたら、その子の行く末ってなんとなく掴めていたりする。そこらへんを暗示するサッカーゴールのシーンがとても印象的でした。

以上、今回は4作品の感想を書きました。
まだもう少し続くと思います。
それでは、よいクリスマスイヴを!


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