すごくすごく最低なことを思いついて、それと同時にきみの顔が浮かんで、ぷかぷか、水死体ごっこの続きをはじめる。かなしみを、きみの中にいれてもいいですか。先っぽだけ、一瞬、すぐに終わるから、何をしていたかも忘れるから、すべて。妹は三角座りをして、奥行のない絵ばかり書いている。弟はベビーベッドでぬいぐるみになっている。誰のものでもなかったはず、なのにまた、属してしまう。きみに属してしまう。先っぽというのは思ったよりも永くて、天使はその途方もなさに縊れた。きみがあの時あの縁日で投げた輪投げは、ほんとうにプラスチックの輪、でしたか。酷なほどひんやりと、そして光った、天使の輪ではなかったですか。また、もうじき夢に落ちていく。途方もない夢。かなしみは脳脊髄液でぷかぷか、水死体ごっこ。先っぽだけ、いれながら

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