星の王子さま
星の王子さまは、星に帰る別れの時
満天の星々を指差して言った。
あの星たちはみんな君に微笑みかけているよ。
もちろん僕もさ、と慰めてくれた。
点在する星々をつないで熊や水瓶や大王や
可愛い双子の星座の物語を織り上げる。
伊勢神宮の神域の森に入る手前に五十鈴川が流れていて
この清流で手を洗い清める。
何を清めるのか。
それは五十の鈴の音からなる言葉ではないか。
言葉は分別、五十音の星々のつながりが意味を成し
俗を成す。
元の点在する満天の星々に立ち返り、ただ微笑みて
神意につながることと思いなす。
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