戸惑う同音異義語
最近「エッ!」と思ったことは、クラウドという言葉の意味だ。
広く少額投資を募るクラウド・ファンディングのクラウドは cloud ではなく crowd だった。
多くの人が雲の塊に小銭を放り込むと利得という雨がみんなの所に
降り注ぐ、 そんなイメージを持ってきた。
正しくは、雲ではなく群衆 crowd ということだった。
クラウド・コンピューティングの方は cloud で雲の塊のようなところに
データーを 保管するということらしい。
面白いと思って同音異義語を探してみるとあるわあるわで驚いた。
「ライスは rice 米と lice シラミ」「プレイは pray 祈りと play 遊び」
「フライは fry 揚げると fly ハエ」「グラスは glass ガラスと grass 草」
「レースは race 競争と lace 手芸のレース」
「ライトは light 光と right 正しい」
凄いのはフライト flight 飛行と fright 恐怖で、
飛行機のアナウンスで 「恐怖をお楽しみください」なんて聞こえたら
とてもじゃないが、居眠りはできない。
同音異義語は英語で 3000 コくらい、中国語で 5000 コくらい、
日本語はなんと 1 万コ以上あるそうで、これまたビックリ。
確かにパソコンで漢字変換すると同音異義語が短冊(たんざく)のように
ズラリと下がり、 適する漢字を選べるようになっている。
全く逆の意味だったり、読むのも恥ずかしい漢字だったり、
プッと吹いてしまうのがある。
漢字、ひらがな、カタカナを使い分け、同音異義語の量にもめげず、
パソコン、コンビニなどの外来語の短縮形、
CPU、LGBT、NATO などの頭字語が溢れ、
難しいコンピュータ用語が挟み込み、
その上、年ごとに現われる流行語 や若者たちの隠語が入り乱れる。
知らないと悔しいので必死に追いかける。
現代の日本人は言葉のうずしおに揉まれ何を掴むのだろうか、
よくやってるとつくづく思う。