メロンタコス
果房 メロンとロマンがメロンを使ったお家で楽しめるレシピを発信する企画、「メロンのレシピノート」。
第4回のレシピを教えてくれるのは、果房 メロンとロマンオープン時からスタッフとして働く中尾さん。たくさんのメロンを扱ってきた中尾さんにお話を聞きながら、レシピを教えてもらいましょう。
↑果房 メロンとロマンのオープン時から働く中尾さん。
➖果房 メロンとロマンでは2019年夏のオープン時から働いてくださっていますね。働くこととなったきっかけについて教えてください。
以前勤務していたお仕事で、お客さまとお話するのが楽しかったので、直接お客さまと接することのできるカフェのお仕事を探していました。ちょうどお店がオープンするということを知り、もともとメロンが大好きだったのと、お店が位置する東京・神楽坂のゆったりと落ち着いた雰囲気が好きだったので応募しました。
➖メロンを扱ってみて、どのような感想ですか?
最初にびっくりしたのはメロンの種類の多さです。青森県・つがる市だけでも6種類以上ものメロンを生産しているということを知って驚きました。タカミ、レノン、ホームラン…当初は、聞いたことのないメロンの名前を耳にするたびとても新鮮でした。お店ではメロンを1玉切るたびに、必ずその場のスタッフで熟れ具合や、甘さなどをお客さまに提供する前に確認しています。産地や品種ごとに甘みや酸味や食感など、味わいが微妙に違うので毎回の試食が実は、密かな楽しみです。メロンには利尿作用、老化防止、疲労回復など体にいい効果が沢山あるということもお店で教えてもらいました。知れば知るほど、メロンの奥深さを感じます!
ーご自身でもメロンを味わいながら楽しんで働かれているのですね。周りのスタッフと仕事をする際はどのような雰囲気でしょうか?
和気藹々と楽しくお仕事させていただいてます。お店の3Fにはつがる市の東京事務所があるので、職員の方々の津軽弁を聞くのが楽しみです。
また、メロン以外のつがる市の名産品をいただく機会もあって、ここのスタッフは私も含め、食べることが好きな人が多いので、その時は特に盛り上がります。(笑)
お店に勤務するようになってからは、私も青森県に行ってみたくなり一昨年に家族旅行で行ってきました。つがる市の木造(きづくり)駅の巨大な土偶は、17メートル以上の高さがあって、凄く迫力がありました!それから、津軽半島の西側に「メロンロード」と呼ばれるメロン畑の間に真っ直ぐ伸びる道があるのですが、そちらもドライブしました。
また、つがる市に「つがーるちゃん」という可愛らしいキャラクターがいるのですが、ちょうど遊びに行った時に「青森全国ゆるキャラすもう大会」のポスターがあって、第6回相撲大会に優勝したと書いてありました。可愛らしい見た目とのギャップに家族で大笑いしてしまいました!
↑車でつがる市に向かう時の道です。岩木山がとても美しかったです。
↑木造駅の土偶のモニュメント。驚きの大きさです。
地元の「亀ヶ岡遺跡」から出土した縄文時代の「遮光器土偶」をかたどったもので、地元の方から「しゃこちゃん」と呼ばれているそうです。
田畑の妖精つがーるちゃん。メロン柄の洋服を着ています。とても可愛らしい見た目なのですが、実は…
なんと、つがーるちゃんは「青森全国ゆるキャラすもう大会」で優勝の経験する技量の持ち主!意外すぎて笑ってしまいました。
➖食べることが大好きな中尾さん、お店の一押しメニューは何でしょうか?
ランチ限定の「メロン専門店のキーマカレー」です!
「メロンのカレー!?」とびっくりされる方がいらっしゃるかもしれませんが、これがとても美味しいんですよ。メロンをピューレにして、その甘みをいかして作るカレーなのですが、数種類のスパイスを調合した本格派のキーマカレーです。私は辛いものやカレーが好きでよく食べに行くのですが、是非お店で提供している際には多くの方に召し上がっていただきたいメニューです。スパイシーなカレーの後はメロンの甘いデザートを楽しんでいただけたら嬉しいです。
➖辛いもの大好きな中尾さんが、今回考えてくださったメニューを教えてください!
はい、「メロンタコス」です!
↑カラフルな色彩がかわいらしいメロンタコス。
➖メロンのタコス。想像がつきません!どんなお味なのでしょうか?
ポイントはスパイシーなタコスミートの辛さと相反するメロンの優しい甘さの相性の良さです。
タコスは子供たちが好きなメニューで家でつくることもあるのですが、果房 メロンとロマンで提供していたスパイシーなカレーとメロンがとても相性がよかったのを思い出し、スパイシーなタコスもメロンと合うだろうと気づきました。
ちょうどその時、お店のスタッフ内でメロンレシピを募集していたんです。料理をすることはあっても、レシピを考えたことはなかったので、応募する勇気が出なくて。ご飯をたべながら、娘にそのことを話したら「応募したらいいのに!」と強く勧めてくれて。そのおかげでこうしてレシピを紹介させていただくことになりました。
メロンタコスは、口に入れると、タコスのスパイシーな味と甘いメロンの果汁が口内で調和します。パリパリなタコス皮の食感と、メロンのジューシーな食感両方が味わえるのも楽しいのでぜひ試していただきたいです。
➖タコスを作る時におすすめしたいポイントはありますか?
タコスは、子どもから大人まで楽しめて、見た目や食感も楽しいメニューなのでパーティのメニューにも最適です。使用するメロンは、青肉と赤肉、どちらでも美味しいのですが、パーティーなどで楽しく元気な彩りを添えるなら、赤肉メロンを使うのがおすすめです。
また、タコスミートはメロンと合わせやすいように数種類のスパイスと調味料を使用するレシピにしていますが、市販の「タコスキット」を使うとお手軽に作れます。タコスキットにはタコシェル(タコスの皮)・タコスシーズニング・サルサソースが入っています。タコスシーズニングで、牛ひき肉に味付けをして、メロンやトマト、チーズをトッピングするだけでメロンタコスが完成します。簡単に美味しくできて、材料が中途半端に残ることがないのでとても便利なので、私もたまに使っています!お時間がない方はぜひ使ってみてください。
メロンはデザートにぴったりだというのはもちろんですが、メロンとスパイシーな味付けの食事も意外と相性が良いということも、このレシピを通して是非知っていただきたいです!
果房 メロンとロマン・中尾さんが教えてくれたレシピ:
メロンタコス(2人分)
材料
☆…タコスミート
(☆)にんにく 5g
(☆)玉ねぎ 15g
(☆)オリーブオイル 小さじ2
(☆)牛ひき肉 200g
(☆A)ケチャップ 大さじ2
(☆A)ウスターソース 小さじ1
(☆A)チリパウダー 小さじ1
(☆A)クミンパウダー 小さじ1/2
(☆A)ナツメグ 少々
(☆A)コンソメ顆粒 小さじ1
(☆A)粗挽きコショウ 小さじ1
(☆A)塩 少々
タコシェル(タコスの皮) 6〜8枚
メロン 100g
レタス 1/2玉
トマト 適量(ミニトマト3つ程度)
細切りチーズ 適量
チャービル(飾り用) 適量
サルサソース (お好みに合わせて)
※味付けはお好みで調整してください。
※(☆A)の材料の代わりに市販のタコスキットに付属の「タコスシーズニング」を使うと、簡単に作れます。
つくりかた:
1.にんにく・玉ねぎをみじん切りにする。
2.フライパンにオリーブオイル・にんにくみじん切りを入れ、火にかける。
3.2.から香りがでたら牛ひき肉と玉ねぎみじん切りを色が変わるまで炒める。
余分な油はキッチンペーパーで吸い取る。
4.牛ひき肉がパラパラになったら、(☆A)の調味料を加え、よく炒めてタコスミート完成。
5.レタスは千切り、トマトは角切りにする。
6.タコスシェルの開いた口を下にして立て、レンジで500W1分ほど温める。
7.6.の中に細切りチーズ、サルサソース、レタス、ミートの順で具材をお好みの量入れる。
8.7.にメロンとトマトの角切りをのせ、サルサソースを適量かけ、チャービルを飾って完成。
text:
Mayuki Tsujihara
(果房 メロンとロマンのディレクターとして働きながら、ライターとして日本の島々や地域で働く方々に取材なども行なっております。好きなメロンはタカミメロン。)