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メロンのガレットシュゼット
2023年2月1日(水)〜2月12日(日)の期間限定で、青森県つがる市産の水耕栽培メロンを使用したメニューが東京・神楽坂の飲食店で楽しめます!今回ご協力くださったのは2つの素敵なお店。登場するメニューとこだわりについてお話をお伺いしました。
つがる市産・水耕栽培メロンを使ったメニューの提供にご協力くださったのは、味はもちろん見た目も美味しく美しいお料理たちとワインのマリアージュを楽しめる「caboulot enm.(カブロ エン)」さん。
お店の中ではお客さま同士の会話が自然と生まれ、お料理とお食事をみんなで楽しむ素敵な空間がとても魅力的です。
お店を切り盛りする川瀬 円(かわせ まどか)さんがメロンを使ったメニューを2品考えて下さいました。今回は2品目、「メロンのガレットシュゼット」をご紹介します!メニュー開発について、神楽坂でお店を営むことになった経緯などについてお話をお伺いしました。
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学生時代はハンドボールに打ち込み、全国大会にも出場する腕前だった川瀬さん。料理の学校に通った後はパティシエとしてさまざまなお店で働かれた経歴の持ち主です。なぜ、神楽坂でワインバーを営むことになったのか、その経緯をお伺いしました。
(川瀬さんの詳しいお話は、もうひとつの記事「メロンのエスニック水餃子」にありますのでそちらも合わせてご覧ください!)
「今の自分があるのは『縁』。本当にそう思います。」
料理の道に進んだ頃から、自分が仕事にできるのは飲食業しかない、自分の店を持ちたいとなんとなく考えていた、と川瀬さん。ところが、資金面の不安などもあり、この先どうしたらいいか迷っていたと言います。
「そんな時、今のお店のオーナーと出会ったんです。『自分でお店をやってみないか』とお声をかけてくださいました。物件は都内各所を探したのですがどれもピンとこなくて。途方にくれていた時に出会ったのが今の神楽坂の物件です。実は、私は以前このお店のそばに住んでいたことがあって。『ここだ!』とビビっときました。知っている土地だからこそ、どんな方が住んでいるのか、日中の人通り、街の雰囲気など一気にイメージが湧いてきたのでこの場所にお店をつくることを即決断しました。」
お店の内容についても、菓子店にするか、食事のできる場所にするかも当初は決まっていなかったそう。お店の開業前にワインのインポーターをしている方や、川瀬さんのワインの知識を深めてくれた『師匠』との出会いなどもあり、ワインと食事を楽しむ空間が完成しました。
「まず言えることは、私は非常に運が良く、素敵なご縁を『持っている』なということ。自分の名前にも『えん(円)』という字が入っているので、お店の名前をenm.にしようと決めていました。ダイニングバー enm.とか、ワインバーenm.とか、様々なネーミングを考えたのですが、どれもしっくりきませんでした。」
ある時、オーナーが川瀬さんに教えてくれたのが「caboulot(カブロ)」という言葉の存在でした。
「caboulot というのは、フランス語で『街はずれの飲み屋さん』という意味。私はこのお店をスナックのような、安心感のある親しみやすい雰囲気のお店にしたいと考えていたので、名前の雰囲気もぴったりだと気に入りました。『カブロってどういう意味ですか』と、お客さまとの会話のきっかけにもなっていて、この店名をとても気に入っています。」
カブロ エンでは、毎晩遅くまで多くのお客さまが集い、その場で居合わせた人々が仲良く会話とお酒を楽しんでいる姿がとても印象的。川瀬さんの感性が存分に表現された美しい盛り付けと、意外な食材の組み合わせが美味しいお料理はとても評判です。
「お金を払ってわざわざ来てくださるお客さまがいらっしゃるからには、中途半端でなく自信を持って出せるものだけを出したいという気持ちでやっています。満足して帰って、もう一度来ていただける店にしたくて。だから、お客さまがまた来てくださった時は本当に嬉しいです。」
そんな川瀬さんが考えてくださったメロンメニューの二品目、「メロンのガレットシュゼット」。
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「今回考えるメニューはどれもお酒と楽しんで欲しいという気持ちがあったので、今回は食後酒と合うメニューを考えてみました。また、メロンは温めたらどんな味になるのかと、試しにバターソテーにして塩をかけてみたら美味しくて。メロンの甘さがより引き立ったうえに、香ばしさという新たな要素がプラスされました。そこに、そばの香りが香ばしいガレット生地が合うと思い合わせました。」
フランスの伝統的スイーツであるクレープシュゼットをアレンジして生まれたこちらのメニュー。カスタードを挟んだ手作りのガレット生地をホワイトラム、コアントロー、バニラの入ったシロップで煮詰めます。
ホカホカの生地の上に香ばしいメロンのバターソテーとバニラアイスを添えて完成。
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メロンのバターソテーは、焼き目のついた外側と中のジューシーさのコントラストが美味しく、新しい味わい。手作りのガレット生地は食べ応えもしっかりあり、一緒におすすめくださったカルバドス(リンゴを原料とする蒸留酒)を少しずついただきながらゆっくり楽しめます。温かく、寒い冬にも嬉しいデザートでした!
妥協せず、料理にストイックに向き合う姿勢がとても印象的な川瀬さん。今回のメニューもじっくり試行錯誤して考えて下さいました。
「料理の道に進んだのも遅くて、常に自分に自信がありませんでした。一方で『なんとかなる!』という謎の自信はあって。自信のなさが、早く習得しようと頑張るモチベーションや、お菓子・料理・パン製造など様々なことに挑戦するきっかけになりましたね。「根性あるね」とよく言われますが、本当にハンドボールのおかげですね(笑)。」
一度行けばまた通いたくなるお店、caboulot enm.に是非ふらりと訪れてみてはいかがでしょうか。メロンのメニューもなくなり次第終了の可能性がありますので是非お早めに!
つがる市産水耕栽培メロンメニュー提供にご協力くださったお店:
caboulot enm.(カブロ エン)
![](https://assets.st-note.com/img/1676003066949-8I8p7VXj2w.jpg?width=1200)
東京都新宿区赤城元町4-9 B1
TEL:03-6280-8522
[月〜金]
18:00 – 0:00(food L.O 23:00、drink L.O 23:30)
[土・日・祝]
17:00 – 0:00(food L.O 23:00、drink L.O 23:30)
定休日
月曜・第2、第4火曜・第2日曜
※営業時間は変更になる場合があります。
詳しくは店舗(03-6280-8522)にお問い合わせください。
text:
Mayuki Tsujihara
(果房 メロンとロマンのディレクターとして働きながら、ライターとして日本の島々や地域で働く方々に取材なども行なっております。好きなメロンはタカミメロン。)