ありがとうじゃ足りないんだ。
MUSICA 2021年7月号の
BUMP OF CHICKEN 藤原基央のインタビューを、
1時間きっかりで読み切ったのだけど、
途中から滝のように涙が溢れてしまった。
涙って、止めようとすると止まらない。
壊れた蛇口みたいに、どんどん溢れて来てしまう。
家で一人で読んでいて良かった。
買って直ぐにカフェで読んだりしなくて良かった。
ベースのチャマが戻ってくると分かった日も号泣した。
ポンツカで本人の声を聞いたらまた泣いてしまった。
チャマが3人の名前を呼ぶのですら、感極まってしまった。
帰ってくるという事実よりも、
3人じゃなくて、4人になるということと
生きていてくれて、良かった、という事実から来る涙だった。
報告の文章に対して、戻ってくると決めた決断に対して、いろんな言葉を目にした。
一つ一つ、その通りだなと思いながら読んでいたけど
中には、正義を盾にして悪意のある言葉も投げつけている人もいて、
私が嫌な思いをするのは別に構わない。
それを見たメンバーが辛く痛い思いをするだろうと感じるのが辛かった。
してしまったことを正当化するつもりなんて毛頭ない。
けれど、だからといって攻撃的な言葉をぶつけていい訳じゃない。
そんな、揺れた一週間だった。
MUSICAの発売が発表されてからは、こんなにも雑誌の発表を心待ちにしたことが無いほど、毎日そわそわしていた。
今日、休みだったのにわざわざ街まで出て買いに行った。
今までも、どんなたくさんの言葉よりも、藤原基央のひと言が心に効いてきたけれど、今回はいつも以上だった。
藤くんは、BUMP OF CHICKEN というバンドを
本当に大切にしているんだな、と思えたのがすごく嬉しくて、堰切ったように泣き出した。
それはきっと、藤くんだけじゃない。
四つ星は四つ星で、三つ星にはならない、なれないんだと
藤くんのインタビューを読んで、再確認させられた。
その言葉を、藤くんに言ってもらうのを待っていたんだ、きっと私は。
あの日の気持ちと同じようには聴けなくても
4人の出した答えを、私はずっと応援していくよ。
離れていく人を間違っているとは思わない。
それはそれで、正しい決断だと思う。
でも私は、自分の心の一番暗い部分に光を当ててくれたのがBUMPだったから。
もう、嫌いになったり興味がなくなったり、出来ないんだ、性格上。
このバンドが、どんな道に進もうと
できる限りの思いで、BUMP OF CHICKENを愛していく。
どんなに冷たい言葉をかけられても
お願い、ずっとこのバンドだけは、続いて欲しい。
それが4人の望みなら。
あの看板がまた、強く光り輝くことを信じて。
次こそ、音楽が4人を繋ぎ引き裂く事がありませんように。
それが、私の一番の願い。
絶対にまた、会いに行くね。
ありがとう。
「おかえり」は、再会できた時に、言わせて下さい。