自分が自分を乗り越えたかった

強くなりたかったのは
自分が自分を乗り越えたかったから
ずっと涙は弱さだと思っていた
涙の優しさを知らずに
大人になった
笑うのが損だと思っているみたいに
君はニコリともしないと
言われていた
いつも何かと闘っているような瞳で
生きてきたのは
自分を支えるのに
必死だったからかもしれない
その瞳もいつかあたたかい
眼差しになることも
明日があたりまえにくることも
信じられないまま
何もかも信じられないまま
生きてきた

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