いくつもの昨日が過ぎて
いくつもの昨日が過ぎて
あたしはここにいる
ころんでもころんでも立ち上がり
スカートのすそはらう姿は消えても
あの強さはあたしの瞳に宿る
真実を知るには終わってみなくちゃわからない
思いつめて見下ろす街のあかり
胸につらぬく激痛をこらえる
いつも失くしてから気づくけど
その方が得るものは多いと思う
いつからか時の流れはからまわりしだして
今来た道をいやというほど歩いた
見るもの全てがまやかしで
さわるもの全てがいんちきで
やけをおこして荒れる日々の中
明日へつき進んでゆく小さな背中は
確かにあたしだった
いくつもの昨日が過ぎて
あたしは今ここにいる
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