「でべそ」ってどんな状態?
こんにちは!
もうすぐ育休が終了し、仕事が始まるパパセラです。
育休終了に伴い、今までやっていた家事を少しづつママへ移行して行っているとこです。最終的に私が日中いなくなるので、業務再開する際にスムーズに引き継げるかが育休の最終課題と個人的に考えています💡
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今回は、「でべそ(臍ヘルニア)」についてのお話。
先月誕生した次男🌙だが、無事「へその緒」が取れたのだが、長男⭐️長女♫の時にはなかったものがあった。
「でべそ」だったのだ。
私は普段、理学療法士として働いているが、小児の分野で特化して働いているわけではない。ほとんどの対象が高齢者か少なくとも成人の方々である。だから小児や子どもの身体に関する知識量は低く、正直「でべそ」ってどんな状態なのかほとんど知らなかった。今回、次男🌙の状態が気になったため、調べたことについてこのnoteでシェアしてみたい。
〈でべそ=臍ヘルニア〉
そもそも「でべそ」とは医学的な用語ではなく、正式には『臍ヘルニア』と呼ぶようだ。ヘルニアというと「腰椎椎間板ヘルニア」という病名は聞き覚えがあるだろう。一般的にヘルニアというとこの椎間板ヘルニアがよく聞く言葉ではないだろうか。ヘルニアという言葉は、
臓器や組織などが本来あるべき場所から部分的にはみ出している状態
を指す。だから『臍ヘルニア』とは臍まわりの組織からお腹の臓器が一部はみ出している状態、ということになる。
ちなみにヘルニアには、
食堂裂孔ヘルニア
鼠径ヘルニア
大腿ヘルニア
椎間板ヘルニア
などがある。
〈なぜ臍でヘルニアが起こるのか〉
新生児は直前までママの胎盤と繋がれており、臍帯から栄養をもらっていた。出産後、しばらくすると切られた臍の緒が徐々に取れて、切れた臍帯(臍輪)と腹膜が癒着して自分の臍が出来上がる。すなわち、臍は唯一胎児が栄養を補給するために使われていた通り道の名残なのだ。そして出来上がったばかりの臍はまだ不完全な状態であり、周囲の構造体が十分に発達していないと、中の臓器がはみ出す事があるそうだ。それが臍ヘルニアでありいわゆる「でべそ」という状態だ。また、新生児が泣く際に腹圧が強くかかるために、余計にヘルニアが強調されてしまう。ちなみにおおよそ産後1ヶ月ごろから出現し始め、3ヶ月頃まで増大するようだ。
〈臍ヘルニアは治るのか〉
新生児の臍ヘルニアは10人に1人の割合で生じるそうだ。そして、経過としては自然に放置しても1年で80%が、2年で90%が自然に治ると言われている。1〜2年で子どもの臍周囲の組織が十分に発達すれば、内部からはみ出た臓器が元の位置に修復されるという事だ。だから、次男🌙も今のところは様子観察といったところだ。
しかし、圧迫などの外的な刺激が強すぎると、飛び出した腸管がヘルニアの出口で強く締めつけられ血流障害を起こすことがある。そうすると『ヘルニア嵌頓』という状態に陥り、嘔吐や腹痛などの症状が生じ整復自体が困難になる。結果的に応急処置や手術が必要になるとされている。この状態は極めて稀な状態みたいだが、ここまでの状態に陥らないようにしたいものだ。
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今回は、『でべそ(臍ヘルニア)』について書いてみた。やはり新生児の身体は脆弱で発達がこれからな部分があるのだと実感した次第だ。正常の運動発達で腹筋群やそれを支配する神経活動が成長すると自然と修復されやすくなるのだろう。また、それに伴い、寝かしつけなどで腹部に過剰な圧が加わらない様にするといった配慮も必要になるだろう。今後、理学療法士としてもパパとしても経過を観察していきたいと思う。
ではまた!!
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