夫婦の『阿吽の呼吸』に潜むワナ
こんにちは!
連休明けから仕事が再開するパパセラです!
1ヶ月半育休を取得して、どっぷり育児・家事に時間を費やしてきました。また次回ぐらいに育休奮闘記でも書いてみようと思う。
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さて、今日は夫婦間の『阿吽の呼吸』について書いてみようと思う。
先日ママとのやり取りの中でこの『阿吽の呼吸』を感じる場面があった。ママは元々よく気が効く方でいつもすごいなと思うことが多い。パートナーや結婚をされている方は、少なからず経験したことがあると思うこの『阿吽の呼吸』。一見、おしどり夫婦の様ですごいことの様に思えるが、考え方を誤れば悪い結果を招くこともあるのでは?と仮説を立て、このnoteに書き残すことにした。
〈『阿吽の呼吸』とは〉
阿吽の呼吸
二人以上で一緒に物事を行うときの、互いの微妙な気持ち。また、それが一致すること。
とされている。
実際の生活の場面では、言葉を交わすことなくお互いの意思が伝わり行動に移すことができること、といったところであろうか。洗濯物を畳んだ後に移動させようとしたらすでにそこにママがいた、といった些細なこともその一つではないだろうか。夫婦間のやり取りの中でこの『阿吽の呼吸』は多々見られる。他にも『あれ』と言えばコーヒーが出てきたりなど。個人的にはママ→パパに対する行動が多いのではないだろうか。先程の例もそうだ。
元々、男性と女性の脳はそれぞれ働きが異なる、というのはもう一般常識の様だ。男性脳は、空間全体の把握が得意であり先の事を予測するのが得意だ。女性脳は、目の前の現象を捉えることに長けているので子供の健康管理などは女性に軍配が上がるだろう。だから、いまこの場でパートナーが求めている事を察知する能力は女性の方が高いのであろう。
〈『阿吽の呼吸』は、はじめは嬉しい〉
結婚したての時に、こういった『阿吽の呼吸』を感じることは少ないかもしれない。同居生活が長くなるにつれて、お互いの生活様式や癖などが少しづつ分かる様になってくると、お互いの行動も僅かながら予測できる様になる。そうすると、徐々にパートナーがいま何をしようとしているかも分かる様になってくる。とりわけパパ側においては、
作業中にママがそっとコーヒーを出してくれる
なんてことがあったらそれはパパもう嬉しいのだ。そして、喜んでくれるパパを見るママも嬉しくなり少しづつ『阿吽の呼吸』に磨きがかかる。夫婦間のやりとりで『嬉しい』と思うのはセロトニンという神経伝達物質の影響だろう。夫婦は最初はお互いの行為に見返りを求めない。だから、無償で相手が喜ぶ事を提供できるのだ。
しかし、時がすぎると『慣れ』や『期待』が生まれる。そうすると自分の行為に対する相手からの報酬が欲しくなってしまうのだ。
ドーパミンという神経伝達物質はご存知だろうか。ドーパミンは中脳と呼ばれる部分で生成され、腹側被蓋野から側坐核という部分へ投射することでいわゆるでドーパミンが主軸となって報酬系回路が回り始める。きっかけは、『期待を上回る結果』が生じることだ。そうすると『嬉しい』気持ちになるということだ。ママの行為が嬉しいのは自分が思っていること以上のことを提供してくれるからだ。
セロトニン優位の状態からドーパミン優位の状態へ移行してしまうと、ママがしてくれる行為に対する『慣れ』と、してくれる行為に対する『期待』の値が次第に高くなる。先に述べた様に報酬系は『期待を上回る結果』が生じる時に回り始める。だから、常にパパの期待通りの行為だと嬉しさを感じなくなり、徐々にその行為が当たり前になってくる。簡単にはドーパミンが働かなくなるということだ。挙げ句の果てには、『あれ』で通じないと怒りだすパパも出てくる始末。亭主関白な夫とはまさにこのことだろう。
こういった様に、『慣れ』と『期待』が徐々に夫婦の溝を深めてしまうこともあり得るのだ。
〈「慣れ」と「期待」をコントロールする〉
できるなら仲の良い夫婦のままで老後を迎えたいものだ。そうするためにはこの『慣れ』と『期待』をコントロールする必要がある。どうすれば良いのかというと、私的には答えはシンプルだった。
自分の事は自分でする
自分のことは自分でするというのは簡単の様に思う。しかし、世のママ達は家事の中で少なからずパパ達の事も無意識にやっていることが多い。ちょっとした事だが、脱いだ服を洗濯カゴに入れたり、飲み終わったコップをシンクへ運んだり、様々だ。こういった事を自分でする癖をつけよう。普段していないパパ達は意外に苦になるかもしれない。そして、思いの外、やるべきことがとても多いことに気づく。こういったことを自分でする事でママ達がしていることの凄さを再確認できるだろう。ちなみにコップの話で言うと、実際に洗うところまでやってみよう。すごく面倒くさいことに気づくだろう。
たかがコップ、されどコップ
こういった思考を持って夫婦同士向き合ってみたいものだ。
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今回は『阿吽の呼吸』について書いてみた。すごい様に思える事もリスクが潜んでいる。普段から当たり前にママにしてもらうことが多いパパ達は、自分達の未来のためにも今一度見直してみよう。
ではまた!!