静かな雨に思うこと
世界はとんでもないことが起こっていて、外出ができない日々が続いている中、昨日と今日は春の陽気を忘れるような静かな雨が降り続いている。
雨の音を聞いていると心がスーッと楽になる。
心や体の痛みも取ってくれるような。
4月6日辺りから痛みが強くなりだして、なんとかもらっている痛み止めで我慢をしていたのだけど、次の診察は23日。もう待てないと10日の金曜日に病院に電話をした。
しかし、なかなかつながらない。
1時間経っても連絡がつかず、痛みで思考は錯乱しだして震えがきていた。
ようやくつながったのは1時間と少し経ってから、諦めたときにふとつながってくれた。
「どうされましたか」と受付の人の声に何とか事情を説明して、先生にお伝えしますのでお待ちくださいと受付の人が言って、待つこと数分、受付の人が再び出てきて、直接、先生から折り返しお電話しますとのこと。
祈るような気持ちで待っていた。(←今だから、少し冷静に書けるけどもう、気が狂いそうだった。)
これは3月に心臓のことがあって、その上にコロナもあって現在、無治療でその間に病状が進んでしまっているのかと悪い方へ思考がどんどんと進んでしまい…。
つらい、つらい、耐えられない
そんな時に電話が鳴った。
先生だ!
先生も重要な会議があってすぐに電話に出ることができなかったそうだ。
事情を説明して痛み止めのベースを一錠とりあえず増やして一週間診察を繰り上げてもらって今週の16日に病院へ行くことになった。
痛み止めのベースを一錠増やして、この週末を何とか乗り越えられてほっとしている。しかし、薬が切れる2時間前頃からぼちぼち痛みだすのが気になる。
筋力もずいぶんと落ちでしまった。外出できなくて、痛みもあって、それを言い訳にしたくないのだけど、やはり、それは事実で一週間で3㎏落ちだ。
私に残されている時間はあとどれくらいあるのか?とふと考える。
治療をしても、この病気はまた再発する。そして、心臓をやってしまったため、化学治療はもうできず、私の場合、残されている選択肢はあと飲み薬だけだ。
飲み薬のレブラミドを飲んで私はすでに薬疹が出て使えなくなっている。飲み薬の抗がん剤を使うことに不安を感じる。
延命だけの治療なら、いずれそれもすぐに再発するのなら、積極的治療はもうやめて痛みさえ取ってもらえれば、いっそ緩和ケアに切り替えてしまおうかと気持ちがふとよぎる。
しかし、この時期、それが実現するのかも不確定だ。
多発性骨髄腫、本当に難しい病気だ。
最期はどうなっていくのか。
冷静になれ!
この静かな雨の音を聞いて、心の声を聞くことに集中しなければと思う。