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痛みがないことのありがたさ

緩和ケアで診てもらってから、痛み止めの量は増えてしまったけど、ありがたいことに頓服を飲まずに夜まで過ごせている。

痛みが楽になって自分がどれだけ痛みを我慢していたことか、どれだけ日常生活に影響を及ぼしていたかを実感している。

そして、痛みがほとんどない状態で過ごせていることがどれだけありがたいことか…。

痛みを感じていた時は、痛みはなぜ起こるのかとか、痛みの原因はどこから?とかグルグルと負のループにはまり、そればかりを気にしていた。

そして、いろいろと調べたりもしたけど、正直、不安になるばかりで主治医も何もわからなかった。

だから、今、痛みを薬で取ってもらっている間、「痛み」にとらわれることなく、この静かで穏やかな時間を大切に過ごしていたい。

そしたら大切な友だちからメールをもらったり、久しぶりに電話で声を聞くことができたり、そのことに元気や勇気をもらって、止まっていた時間がまたゆっくりと流れ始めたことに感謝している。

人生は長いようで短い。なのに、私はいつもゆっくりしか行動できず、何をするにも遅い人生だったように思う。

でも、もうこれは仕方がない。

そんな性格なのだから。

ひとつだけ、ただちょっと遅かったのかなってことがあるけど、これは私の心の中だけにしまっておこうと思う。

きっと神様はいるから。

そして、たぶん、生まれてくる前にこうなることになってたんだろうな。

地球がこんなことになるなんて、誰も思っても見なかっただろう。

庭に植えてたスズランはもう、咲かないと思っていたけど、「スズランがひっそりと今年は咲いてるよ」と母が教えてくれた。

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緑の柔らかい葉っぱに隠れて咲いていたすずらん。

ちょっとごめんね、と言って、葉っぱの隙間からパシャリ📷。

でも、こんな悲しい地球にしたのは人間なのに、地球は本当にやさしい。

すぐそばに寄り添ってくれる小さな庭。

愛猫がパソコンを打っている横でお昼寝しているその姿に癒される。

優しい時間…。こんな時間がずっと続けばいいのに。

痛みを取り除いてもらって、気づいたことがたくさんあるよ。

ありがとう、みんな。

ありがとう、地球。

コロナの終息にはまだまだ時間がかかると思うけど、感染に気を付けて優しい時間を過ごしたい。


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