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「 ピピン」《ミュージカルの枠を越えたミュージカル》
ご機嫌よう。
ミュージカル大好きメリアです。
久しぶりのミュージカルコラムになりました。
少し前のこと、2019年6月、シアターオーブにて
ブロードウェイミュージカル「 ピピン」を観劇しました。
「ミュージカル」の概念を覆すような、珠玉のエンターテイメント。
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「ピピン」って、どんなミュージカル?
初演は1972年 ブロードウェイ。
同年トニー賞 5部門受賞。
2013年、新演出で上演され、トニー賞 最優秀リバイバルミュージカル作品賞に輝いている。
日本版 2019年キャスト
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ストーリー
スリリングなサーカスや奇想天外なイリュージョンを披露する旅一座の幕が開く。
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カリスマ的な魅力の《リーディングプレイヤー》が進行役を勤め、観客はこの不思議な世界に引き込まれていく。
一座が披露するのは、悩める若き王子《ピピン》の自分探しの物語。
大学で学問を修めたピピンは、人生の目的を探し、どこかに自分の居場所があるのではないか?と、夢見て旅を始める。
ピピン役 城田優さん
リーディングプレイヤー役 Crystal Kayさん
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旅をしていくなかで、戦争の無意味さや、様々な愛の形を知っていく。
そして権力争いに巻き込まれ、華々しく王位を勝ち取るも、国政をまとめることができずに挫折。
人生に迷い、疲れはてたピピンは倒れてしまう。
未亡人《キャサリン》と、その幼い息子テオに助けられ、彼らと触れあうことで、しだいに気力を取り戻していく。
キャサリン役 宮澤エマさん
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キャサリンと愛を育み、彼女の農場で穏やかな日々を送っていたが、かつての夢を思い出す。
「【特別な何か】【特別な人生】を掴むこと」
さぁ、ピピンは人生の目的、自分の居場所を見つけることができるのか!
物語はクライマックスに
ミュージカルの枠を越える❗
幕開けから始まるサーカスのようなアクロバットや、イリュージョンで異世界に誘われる この舞台。
キャストは、アクロバットの練習に多くの時間を費やしたそう。
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アンサンブル、ダンサーだけが、アクションを担当するのかと思いきや、主要メンバーまでもが挑戦していて驚いた。
中でも、中尾ミエさん(ピピンの祖母役)の空中ブランコでの演技は圧巻。
かなりの高さでの演技、宙吊りでの歌唱など、度肝を抜かれた。
しかも、とても楽しそう。
このようなパフォーマンスが、ストーリーと かけ離れて散漫に披露されるのでなく、絶妙なバランス感で、全てが絡み合いながら展開されていく。
オモチャ箱をひっくり返したような、驚きと輝きを持つステージに、一瞬たりとも目が離せない。
徹底的に観客を楽しませるエンターテイメントといえる。
Crystal Kayさん ミュージカル初挑戦!
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堂々と楽しんでいたという印象。
これがミュージカル初舞台とは、とても思えなかった。
なんでしょうね~、初挑戦の精一杯感がないのです。良い意味で。
リーディングプレーヤーとして舞台で表現する余裕さえ感じられた。
今後もミュージカル界での活躍が期待できそう。
全身全霊のパフォーマンス
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今回の観劇で、一番驚かされたのが「城田優さん」でした。
おそらくアスリートなみの運動量のピピン役を全身全霊で表現されていた。
しかも、歌や演技に磨きがかかり、舞台にいるだけで華がある。
どこから こんなエネルギーが出てくるのだろう?と
不思議になるほどパワフル。
素敵な役者さんになられたなぁ✨と、嬉しい驚きでした。
Crystal Kayさんとは、以前から仲が良かったそうで、舞台上でも二人の息はぴったり。
「ミュージカル ピピン」で、役者城田優に惚れ直したメリアでした!
メリアのお気に入り
「ピピン」の楽曲も、とても素敵です。
古さを感じさせない。
特に好きだったのは、ピピンとリーディングプレイヤーが歌う「on the right track」です。
ブロードウェイのパフォーマンスを
是非ご覧いただき、ピピンの世界観に浸ってくださいね⤵️
「ピピン」から受けたメッセージ
このミュージカルの結末は、是非、ご自分の目でみて取って頂きたく、書き記すのは控えました。
しかし、
「幸せ」や「より良い価値」を追い求めるあまり、「今ある幸せや価値」を蔑ろにしてはいけない。
そんなメッセージを受け取ったことを、皆様にお伝えしたいと思います。
長い文章をお読みいただき、ありがとうございます。
城田さんといえば、これらもどうぞ🥰
⏬
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