Barista Life in London 🇬🇧

ロンドンにきて約２ヶ月。

そろそろ生活のリズムが整い出してきたから、記事を書こうと思い立ったのが２週間前。

時間がある時に少しずつ書いていたのだが、日々目まぐるしく過ぎていって、書き始めた当初から状況もかなり変わってきた。

書き直しを何回もしてるんだけど、ひとまず今の状況を残しておこう。

ロンドンでは、打算的な考えは一旦全部置いておいて、やってみたいと思ったことを素直にやってみるってことを大切にしている。

違うなって思ったらストレスになる前に離れる。

もうロンドンにきて始めた仕事も2個辞めた。

こちらで生活を始めるにあたって、ずっと楽しみにしていたのが仕事。

どんな空間で働いて、同僚はどんな人たちで、人と関わるときはどんな自分になるのだろうとよく想像していた。

アパレル、スタジオ、博物館、パブとかいろんなイメージを持っていたけど、やっぱりまずはカフェで働きたいと思った。

焼きたてのパンとコーヒーのにおいの混ざった、居心地の良いオシャレな空間で、バリスタとしてきれいなラテアートを作れるようになりたい。

肩書きがないこと、つまりはスキルがないことと思っていたのだが、それがずっとコンプレックスだった。（これについてはまた別の時に書きたいと思う。）

なにかしらのスキルを身につけて、ひとことで自分を形容する肩書きがほしかったのもある。

（わたしを、ひとことで形容できるわけもないし、形容したくもないけど、自己紹介の時にはとても便利だ。）

Barista in Marylebone

今は、ロンドンの中心地メリルボーンのカフェベーカリーで働いている。

働き始めてちょうど１ヶ月。

チェーン店ではなく、インディペンデントのローカルカフェで働きたかった。

ロンドンの友達に聞いた時に、ローカルのカフェは経験がないと働けないよと散々言われてきた。

学生の時に、ドトールでバイトはしたことがあるけど、バリスタとしての経験は無かったから、ローカルカフェで働けるかとても不安だった。

でも、実際いまぜんぜん働けているし、経験はそこまで重要ではないんだと思う。

ありふれた表現だけど、周りの意見は関係ないというか、やりたいと自分の心が感じたことであれば、どうやってそれができるかだけを自分で考えて行動するしかない。

ロンドンでの仕事探し

ロンドンでの仕事探しは、一瞬難航するかのように思えた。

日本人向けの掲示板のmix Bや、街で「Hiring」の張り紙を見たら、メールを送るっていうのを約10日間で、20件くらい送ってみたが、一向に返事が返ってこない。

これと並行して、ママワークスっていう日本のリモートワーカーを募集しているサイトでも履歴書を送りまくった。（多分30件くらい？）

イギリスの最低賃金が11.44ポンド（2,300円）という中で、日本の時給1,500円の会社から返事が返ってきても、まったくやる気が出てこなかったからママワークスは速攻やめた。

イギリスでの仕事の見つけ方には悩んだ。

なんでぜんぜん返事が返ってこないんだろう。

CVの内容には文句ないはずなので、やり方が合ってないんだろうなというのは感じていた。

いろんな友達と話していく中で、イギリスの会社はメールをあんまり確認していないのではないかという話になった。

そこから、インスタに切り替えてみた。近所のカフェに数件Are you guys hiring?ってDMしてみた。

すると、すぐに返事が返ってくる。

良さげなカフェからトライアルこれる？ってことでとんとん拍子に決まった。

カフェのトライアルは30分程度だった。

簡単に自己紹介して、フォームドミルクとラテアートを作る。

カフェは大好きだけど、バリスタの経験はない。

学生の時にドトールで働いていたけど、ボタンひとつでカフェラテもカプチーノも作れるところだった。

海外に出る前に、地元のカフェで1ヶ月ほど働いて、スチーマーやエスプレッソマシンを数日触らせてもらったけど、literelly触らせてもらっただけ。

でも、カフェに行った時にバリスタの動きはよくみていたから、手順のイメージはあった。

トライアル前は、youtubeでフォームドミルクの作り方と、ラテアートの作り方を勉強した。

面接の時に重要なのは、絶対「自信」と「余裕」だと思うので、自分の経験についても「ポジティブ」に話した。

「バリスタの経験はあるけど、だいぶ前だからちょっと鈍ってると思うわ〜」

youtubeで勉強したおかげで、フォームドミルクは褒めてもらえたけど、
ラテアートはもちろんできなかった。

けど、ラテアートは練習したらできるようになるよって軽い感じですぐに採用になった。

とてもあっさり。

実際に働き出してから、タイミングも良かったことに気づいた。

３人中2人が辞める時だったみたい。

働き始めて、５人くらいがトライアルでやってきた。

ラテアートを勉強中だったわたしはドキドキしながら、トライアルの人たちを観察していた。

ほとんどの人がバリスタ経験ありで、ラテアートができる人たちだったけど、採用されない。

同僚と、ラテアート作れても採用されないことあるんだねって話してたら、

What matters is actually if we like them.

って言ってた。

スキルとか経験が大事って言われるけど、やっぱり大事なのはバイブスが合うかどうかなんだな。

カフェでの仕事って本当に楽しい

7:30~16:30のシフトだから、9時間働いている。

家からカフェまではバスで1時間かかる。

夜型だから、早起きなのはとても大変だけど、カフェで働けるっていうことで放出されるアドレナリンと、カフェインで眠くなくて、あっという間に時間が過ぎていく。

職場のあるMarylebone（メリルボーン）というエリアはロンドンの中心にあるお上品なエリア。

裕福な人たちが住んでいて、生活に余裕のある人たちが美味しいコーヒーと、カフェでのひと時を楽しみにきている。

regular customers という常連客もいて、最近やっと顔と注文が一致するようになってきた。

なんだかみんな映画の中のキャラクターのような感じ。

近くのギャラリーで働いている、タバコを耳に挟ませたかっこいい哀愁の漂うoat flat whiteの男の人。

きれいな毛並みの茶色の犬と散歩終わりに自転車でくるオシャレなロンドンガールの服を着たlarge latte の女の人。

大きな白いトイプードルを連れてやってくる、少しゲイっぽいエネルギッシュなlong blackのおじさん。

そろそろなにかに誘ってきそうな太平洋の島出身っぽいlarge cafe mocha のラガーマンっぽい人。

ラテアート

どのプロレスでも、「まあいっか」がなかな通用しない感じ。

ミルクの量、スチーマーの角度、空気の量、空気の入れ方、ミルクの注ぎ方、スピードなど。

少しでも狂うと、表面に小さな泡がたくさん出てきてきれいなラテアートが作れない。

ミルクの種類によっても違う。

daily milkは慣れてきたが、oatはもっとデリケート。

almondやsoyは厄介だ。元々ねっとりしてるから入れる空気の量を間違うと塊みたいなテキスチャーになる。

同僚のジョージアが、一番簡単なのはハートじゃなく、チューリップて言ってて、確かにチューリップがいちばん綺麗に作れる。

最近は、簡単な白いハートも作れるようになってきた。

きれいな波を作れるようにすることが次の目標だな。

オーツカフェモカ。左右対称にするのも難しい