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【悲報】20代半ば以降で語学学習の能力は大きく落ちる?

前回のnoteで、ロバート・ファウザー「僕はなぜ一生外国語を学ぶのか」をご紹介しました。その中で特に気になったこととして、以下のような内容があります。

2000年代に入り、脳の能力の発達が20代中盤まで続くという理論が注目を集めた。思春期ではなく20代中盤まで「希望」が延長されたわけだ。海外留学帰りの韓国人を見ればすぐわかる。幼い頃でなくても、学部時代すなわち20代初めに留学した人と、大学院時代すなわち20代後半に留学した人の外国語の実力の差は驚くほどだ。20代前半〜中盤でスタートすれば、20代中盤〜後半の年齢よりも簡単に外国語を学ぶことができる。脳の能力の発達が20代中盤まで持続するという理論は、言い換えれば20代中盤以降は脳の動きが鈍化し、新しいことを学ぶに当たってさらなる努力が必要だという意味でもある。すなわち、年齢による限界は確かに存在するという意味だ。これはどうしても否定できない。

つまり、20代半ば以降で私たちの語学学習の能力は大きく落ちるということです。

まずは、今学生の方たちにとっては、少しでも語学学習に興味があるなら今のうちに頑張りましょう、そしてできれば留学に行きましょう、ということになります。

一方で、今すでにアラサー以降の人、そしてアラサー以降に本格的に英語や中国語の学習を始めた自分のような人にとっては、これは悲しい事実に他なりません。

この事実を受けて、アラサー以降学習者として思うことは3つです。

1つは、語学学習の能力が落ちるとはいえ、アラサー以降に本格的に英語学習を、30歳を超えてから中国語学習を始めた自分でしたが、仕事で使えるレベルの語学力には達しています。すごく流暢なわけでは正直ないですが。なので、やはりネイティブレベルになることは難しくても、仕事という限定されたシチュエーションでのコミュニケーションができるレベうであれば、アラサー以降の学習者でも語学力を到達させることができるということです。

2つ目は、20代前半以前に海外在住経験がある人からの語学学習へのアドバイスやその方法論が、必ずしも正しいとは限らないということです。アラサー以降学習者がその外国語を身につけるのは、20代前半までに留学経験があるような人と、難度がまるで違います。なので「自分にはセンスがない」と思う人は全くないということです。

3つ目は、アラサー以降学習者にとって語学力というのはそれだけで武器になるものではないので、「語学力×専門性」でキャリアを拓いていくべき、ということです。外国語の学習に全振りするのではなく、あくまでも専門性(自分の場合はマーケティング)を磨いて、外国語を「武器の中の一つ」にしていくべきです。

年齢による語学学習の能力の衰えは確かにあります。その事実を受け止めて、語学学習によってそれぞれの人生が充実したものにできると良いですね。

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