先生に反論してもいいんだ!
授業中に、先生が学生の発表にコメントをする。
先生のコメントはいつも的確だと思う。先生は学問のエキスパートであり、私たち学生より物を知っているからだ。年上だし、経験もある。
だから、みんなも私もそろって先生のコメントにはいはい、と聞いてうなづいている。
だけど、はいはい言ってるだけじゃ学びではないらしい。
「先生のコメントに、いつもうなづいていれば良いわけじゃないんですからね。反論したい時はどうぞしてください。」
と、先生は言った。
たしかに、そうだよね。先生だって人間だから、思考の偏りもあるし、知らないこともある。先生の考え方が絶対とは限らない。
だけど、私は先生のことを
「完全無欠の歩く字引き」だと思い込んでいた。
やっぱり、私の中に儒教的な
「年長者を敬え」
という考えが染みついちゃってるのかしら?
学生なんだから、もっと生意気に、反論して自分の考えを貫き通してもいいのだと、じわじわと実感した。