人の違いはであいの違い
以前、こんなブログを書いている。
人はどこで違いが出てくるのか
人として違いが出てくるのは、
やはり教育の部分が大きいのかもしれない。
一番身近な親と接する中での躾。
物事への考え方と捉え方。
親から受ける影響というのは多分に大きい。
しかし、親の管理下から離れていくにつれ、
子どもの世界観も広がっていく。
同級生にはどんな人がいるだろうか。
学校の先生はどんな人だろうか。
同じ学校でも学年によってカラーがある。
元気のある学年とおとなしい学年。
同じ学年でもカラーがある。
元気のあるクラスとおとなしいクラス。
数日違えば学年が違うということもあるし、
クラスによって友人関係や担任との関係で
学校生活は全く違うものになってくる。
友人や担任との出会いというのは、
その子の人生に大きな影響を及ぼす。
いかにいい大人に出会うのか
子どもたちにとって一番重要なことは、
以下にいい大人に出会うのか、
だと考えている。
いい出会いを通して、
いい経験になるのかもしれない。
いい経験を求めて、
世界観を広げていくような仕向をするのは、
やはり親や近くの人なのかもしれない。
もちろん何らかの事情で親が近くにいないとか、
制限があったりするのかもしれない。
だからこそ、祖父母でもいいし、
地域の大人のアプローチ。
少年団やクラブチームの大人のアプローチが重要になってくる。
いかにいい本に出合うのか
いい人と出会うというのは、
その子の人生において大きな意味を持つ。
同じくらい、いい本と出合うかというのも、
その子の人生において大きな意味を持つことは間違いない。
本との出合いというのは、
その著者が残した考え方との出合いでもある。
そして、言葉との出合いになる。
いかにいい言葉を持つか。
いかにいい考え方を持つか。
本を読み、いろんな人生や考え方を知り、
自分の身の回りのことよりも少しだけ、
世界観を広げていくこと。
これが人の違いになってくるはずだ。
その子はまだ出会っていないだけ
ハンドボールの指導をしていても、
集中力がなかったり、
がんばり切れない選手がいることは間違いない。
ただ、その選手がだめなのかと言われたらそうじゃない。
その選手はおそらくまだ出会っていない。
がんばりを認めてくれる人。
逃げそうな自分を叱ってくれる人。
負けそうなときに背中を押してくれる人。
ハードルを越えた先の新しい自分。
一点の曇りもなく臨んだ嘘のない自分。
自らの意志で取り組む楽しさを知った自分。
つらいときに仲間がかけてくれた言葉。
しんどいときに自らを奮い立たせる言葉。
あと一歩だけ前に進もうと思わせてくれる言葉。
いろんな出会いがあって
いまの自分ができている。
いろんな人や経験、言葉が、
いまの自分を作っている。
人には個体差がある。
DNAレベルで持っているものが違う。
これは紛れもない事実だ。
生まれた時から、
世界最高峰の環境設備、指導者に恵まれて育ったとしても、
全員が100mを9秒で走ることは、
おそらくできないだろう。
ただ、個体差があったとしても、
持っているものを最大限に磨いているか?
磨いてくれる人がいたか?
が大事になってくる。
人は違う。
という前提において、
もちろん出会いも違ってくる。
なんでわからないんだ。
なんでできないんだ。
なんで人と違うんだ。
と考えるよりも、
この人は出会っていないんだ。
と考えた方が建設的なような気がする。
まとめ
人の違いは出会いの違い。
どんな人と出会ったのか?
どんな経験と出合ったのか?
どんな本や言葉と出合ったのか?
思い返してみれば、
ハンドボールとの出合いは、人との出会いだし、
様々な経験は、人を通しての出合いだった。
指導の中での言葉が今の自分を作っているし、
それらすべてが自分の生き方になっている。
もちろん感受性も人それぞれ。
しかし、指導者としての立場にある以上、
目の前の子どもや選手にとって、
良き出会いだと振り返ってもらえるような
人間でありたい。