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指導者の真価はいつ問われるのか?

こんなtweetを見つけました。

みなさんはどう思いますか?

名コーチ、名指導者というのは誰からどうやって評価されるのでしょうか?

トップリーグ選手を輩出した指導者?

全国制覇を数多くした指導者?


指導者として一番やってはいけないこと

私が考える指導者として一番やってはいけないことは、

選手が競技をやめてしまうことです。

競技をやめてしまうというのは、

仲間を失うということです。

スキでやっているスポーツなはずなのに、

数あるスポーツの中から、

数ある自由の中から、

幸せになるためにその競技を選んだにも関わらず、

辞めてしまうというのは非常に残念です。


競技力が追い付いていないとか、

キャパが間に合わない、という理由もあるかもしれませんが、

競技そのものから離れてしまうことは避けたいですよね。


仲間が減るというのは、

未来にわたってその競技に携わる人がいなくなることだし、

発展を阻害していると言っても過言ではないかと。


全員がプロにはなれないし勝てるわけではない

しかし、競技スポーツは残酷です。

どんなに努力しても試合に出られない人は出てくるかもしれません。

ヨーロッパから見たら、

学校単位で100人以上同じチームでやっている、

という日本の学校部活動はかなり異常だと思います。

なぜならば、試合に出られないのに、

なんでそこでやってるの?

と考えるのが普通です。


ヨーロッパではクラブが一般的なので、

自分でクラブを選ぶことができます。

競技力や指導者を見て、

隣町のクラブに行くことも可能なのです。


ただ、ここで日本の仕組みのことを言ってても仕方ないので、

今回はやめておきます。


仲間を増やすことが、未来の競技を発展させます。

みんながみんな、

全国制覇はできないし、

全員がプロにはなれません。

指導者としては全国制覇の数や、プロ選手輩出数も評価基準になるかもしれません。

その一人の選手を育成するために、

ひっちゃかめっちゃかなことをして、

他の選手をないがしろにするというのは、

指導者としてどうかと思います。


全員が全員プロにはなれないし、

全チーム全国制覇をさせることはできません。

だけど、全員を「スポーツ好き」にすることはできるし、

長くその競技に携わることができる人材を作ることができるはずです。

指導者としての仕事としては、

その競技に携わる人。

仲間を増やすことだと思います。

スポーツは選手が貴いというのはありますが、

コーチだってレフェリーだって、

運営やマネジメント、ボランティアやサポーターだって、

そのスポーツに携わる大事な仲間です。


生涯の恋人

吉田美和さんが歌っている

「生涯の恋人」という歌があります。

歌詞の中には

胸焦がす情熱は過ぎ去っても
いまも誰かにあなたのこと話すときには
声が知らずに優しくなる

って歌詞があります。

全員が全員、競技を続けたいわけではないし、

何かしらの事情があって辞めることはあるかと思います。

ただ、その競技から離れてしまったとしても、

生涯の恋人として、

思い出や仲間の話をするときには、

声が知らずに優しくなる、、、

そんな風になったらいいなと思っています。


それって、勝った負けただけの話じゃないですよね。

その瞬間、その時期のその子の人生で、

いかに打ち込んだか、本気になったか、

熱中したか、没頭したか、夢中になったか、

なんだと思います。

そうさせてあげる、というのは、

指導者からのアプローチも大きいと思うんですよね。

吉田美和本人のYouTubeはなかったので、

こちらをどうぞ。

ちなみに、このアルバムは最高です。


指導者の真価

何度も勝つというのは簡単ではないです。

代表選手を輩出するのも貴いです。

それだけを成し遂げるのは素晴らしいと思います。

ただ、次のステージに移った時に、

その競技を離れてしまうのは残念なことです。

未来において、その競技を通して、

どれくらい素敵度の高い人にするか。

欲を言えば、どれくらいその競技に携わる人を輩出するか。

やはりそこだと思うんですよね。

だって、全国制覇しても、

「やっと終わる。もうやりたくない。」

って思っているとしたら悲しいじゃないですか。


その指導者から離れてしまっても、

その競技から離れてしまったとしても、

心の中に話すときに自然と優しくなるような思い出がある。

それを持たせることができるのが、

本当に力のある、

未来において功績がある指導者だと思うんですよね。


常に進化していて、

いつも深化させていて、

新価を生み出していて、

心に火をつけるような心火。

指導者の真価が問われるというのは、

いまでも未来でもなく、

振り返った時なんでしょうね。


まとめ

人はそれぞれ違います。

考え方も運動能力も環境だってなんだって。

だけど、縁あってそのチームに所属しているはずです。

全員が100%満足できる、

というのは難しいかもしれません。

そんな中で、いかにたくさんの選手の満足度を高めることができるのか。

それが指導者の力かもしれませんね。

控えの選手だって、

「このチームに貢献している」

という自己効力感を持つことができたら、

それはそれで素晴らしいです。

試合に出ることだけが絶対でもないし、

素晴らしいわけではないです。

スポーツを通してより豊かになること。

より幸せになることです。

指導者はその部分へのアプローチは忘れてはいけませんね。


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Atsushi  Mekaru
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