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対象の魅力を抽出して本質を描く

こんにちは。

“マネジメント人財の目利き&「大人の学び」の案内人”福岡 明善です。

ことのは 46

対象の魅力を抽出して本質を描く。

 ファッションイラストレーターの綿谷寛さんへのインタビュー記事を月刊誌『ひととき』(2019年3月号)で読みました。そのなかで印象的なことばをご紹介します。

 少し長くなりますが、引用させていただきます。

 「・・・写真はみんな写し出しちゃうけど、イラストは見えたものをすべて描くわけじゃない。本物の中の違和感を取り除いて、そのファッションの持ついいものを抽出して、そこを表現する。細部にはこだわるし、写実画ではあるけれど写真のように描いているわけじゃない。『わ、すごい。写真みたい』って言う人がいるけど、それって僕にはあんまりうれしくないんです」

 この話を読んで、私は、上司が部下に接して部下のことを観察することにすごく似ているなと感じました。

 上司は、部下の行動(見えたもの)をすべて観察・評価する(描く)わけじゃない。部下の行動の中の違和感を指摘して(取り除いて)、部下の持っているいいものを引き出して(抽出して)、そこを活かしている(表現する)。

 綿谷さんのお話を読ませていただいて「対象の魅力を抽出して本質を描く」という普遍的な行為についてあらためて捉え直すことができたように思います。綿谷さんに感謝です。

 では、また。Bonne journée!

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