我が家の猫の話。
我が家には猫がいる。
名前はめい、オス、2歳のスコティッシュフォールドだ。スコティッシュフォールドなのにあんまり耳が折れていないのがチャームポイント。
息子よりも、めいた家においては先輩である(そう、そして私のハンドルネームの由来でもある)。
この猫、ちょっと猫らしさに欠けるというか、犬みたいに甘えんぼさんである。
彼は私たち夫婦に子どもができないときに飼って、実の子どものような扱いを受けてきた。だから甘えんぼというのもあるし、だからこそ、息子が産まれたときいちばん戸惑っていたのは彼かもしれない。
いつも遊んでくれる時間に遊んでくれない、甘えればいつも構ってくれたのに、構ってくれないときもある。しかも私だけでなく夫もなかなか構ってくれない。
すごく寂しい思いをさせているだろうな、という気持ちはある。けれど産後数カ月は、どうしても猫にかまう時間をとりにくかった。
そんな生活をしてしばらくしてから。
我が家では生後5ケ月から、息子のお風呂は夫が担当になった。その時間は子育てから開放される自由時間だ。そしてその自由時間。
「この時間はかいぬしはフリーだ!」
と、なんと猫はたった3日で学習したのである。
だから息子がお風呂中、猫に構わないとしつこいくらいにからんでくる。他の時間は、「ま、あのチビがいる時間はしょうがない」とばかりに最近はあまり構って攻撃をしなくなったのに。
私も自分の貴重なフリータイム、やりたいことはあるのだが。
キラキラしたあの瞳で見つめられると、どうにも弱い。
そんなわけで、息子がお風呂に入っているあいだは、私と猫だけの時間だ。
たった10分、15分程度なのに、猫は私の膝の上で満足そうに目を細める。
なので私も存分にもふもふする。
「お兄ちゃんだから我慢してるけど、この時間だけはかいぬしは僕のもの!」
とでも言い出しそうな猫。
そんな彼が、とても愛おしい。
息子が近づくと、猫はやや警戒しながらも息子の動向を見守っている。
あ、お兄ちゃんしてるんだなーと、それもまた愛おしい。
甘えんぼの、だけどしっかりお兄ちゃんをしているうちの猫。
我が家の大切な長男坊。
そんな猫の紹介で、今日の記事は終わる。