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ベルテクスコーポレーション(5290)への投資可能性について
※注意
当記事から発信するすべての情報は、
情報提供のみを目的として提供されているものであり、
投資活動の勧誘や特定の銘柄への推奨等を目的としたものではありません。
また、情報に基づいて生じる一切の損害についても責任を負担しません。
最終的な投資の意思決定は、ご自身の判断でお願いいたします。
1. 企業概要と事業内容
概要:
ベルテクスコーポレーションは、主に下水道に使われる雨水貯留槽や大型マンホール等、集中豪雨によって引き起こされる浸水被害への対策となるコンクリート二次製品を取り扱う企業です。(プレキャストコンクリートと呼びます)
他の製品群としては土砂災害から人々を守る落石防護柵、建築用基礎パイル、鉄道ホームドア用の基礎スラブなど社会インフラに必要不可欠な製品を提供しています。
特に、自然災害が増加する中で、防災関連の需要は高まっており、同社の事業は社会的な意義も大きいです。
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製品の特徴:
ベルテクスの製品の特徴として製品の高付加価値化が挙げられます。
他社に真似出来ない製品を現場にスペックすることで価格競争を防ぎ
高利益率で売り上げることができる訳です。
その為、ベルテクスの経常利益率は15%以上を維持しており、同業他社の中では圧倒的です。
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プレキャストコンクリートについて:
従来ではコンクリートは現場で生コンを流し込み打設して施工していましたが、
プレキャストコンクリートは工場で予め製造し、現場に運んで組み立てる工法なので、天気などの影響を受けにくく高品質の為、作業効率が現場打ちよりも優れます。
昨今は熟練の職人が高齢化などにより不足しており、労働人口が減少し慢性的な人手不足となっています。
その解決策としてプレキャストコンクリートが注目されているわけです。
特に今年からは2024年問題として建設現場における労働基準法の罰則規定が強化されている為、市場的にも働き方改革に伴う施工の効率化が求められているのです。
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2. 財務状況と成長戦略
基本財務状況:総資産520億円、自己資本336億円(自己資本比率64.5%)
中期経営計画:2025年3月期から2027年3月期までの3か年で、売上高500億円、営業利益65億円を目指す計画を立てています。これは、基盤を整えたコア事業の再成長と新規事業の育成を重視しています。
長期ビジョン:2034年には売上高1,000億円、営業利益150億円、ROE20%を目指す「VERTEX Vision 2034」を掲げています。この目標は、技術革新と新規事業の開発を通じて達成を目指します。
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3. 株価指標と投資魅力
株価動向:2024年8月16日現在、株価は1,822円で、PERは11.4倍、PBRは1.42倍と割安感があると言えます。株価チャートは長期的な上昇を続けており、今後の成長と共に株価の上昇も見込めるかもしれません。 ROE 11.5%、ROA 7.2%と問題ないレベルとなっています。
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配当利回り:25年3月期の期末一括配当は1株50円を予定、配当性向31.2%となります。2024年8月16日現在、配当利回りは2.74%と、比較的高い利回りを提供しています。特に、増配の方針を示しているため、配当狙いの投資家にとって魅力的に見えるかもしれません。
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自社株買いと総還元性向:ベルテクスは株主還元に積極的であり自社株買いを頻繁に行っています。今期実績としては7月までに約8億円の自社株買いを実施済みであり、先日は更に追加5億円の自社株買いを発表していました。これにより今期の総還元性向は63.5%にまで達する見込みです。
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4. 投資のポイント
長期投資の視点:ベルテクスコーポレーションの事業は、インフラ整備や防災対策の需要に直結しており、長期的な成長が期待できます。特に、自然災害の増加やインフラ老朽化対策の観点から、持続的な需要が見込めます。
技術革新と新事業:同社は新たな技術や製品の開発に積極的で、これが将来的な成長のカギを握ります。新規事業の成功が、株価の上昇に直接つながる可能性があります。
リスク管理:自然災害の影響や、競争の激化など、外部環境の変動に注意が必要です。また、自己株式の取得や消却など、株主還元策も株価に影響を与えます。
結論
ベルテクスコーポレーションは、社会インフラの安定に寄与する事業を展開し、長期的な成長戦略を描いています。配当利回りや株価の割安感、そして成長期待から、投資家にとっての選択肢となりえるかもしれません。しかし、投資はリスクを伴うため、市場の動向や企業の進捗を継続的に監視することが重要です。