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【新規事業】技術調査したら視界がクリアになった話【技術調査】

はじめに

株式会社マイスター・ギルド新規事業部のヒツジーです。
弊社新規事業部では、新規サービスの立ち上げを目指して
日々、アイディアの検証やプロトタイプの作成などを行っています!

新規事業立ち上げ未経験の我々メンバーは、悪戦苦闘しながら今も新規サービスの立ち上げに向けて邁進しています。
その過程をお見せすることは、なかなか価値のあることなのではないかと考えています。


あらすじ

以前、実験を通して解決策が見えてきた話を紹介させていただきました。
遠く離れた場所にいる人とのビデオ通話時の違和感と疎外感をなくす解決策を実験を通して探りました。
相手の顔が見える必要があることからディスプレイが必要という結論に達したのですが、じゃぁ具体的にどんなディスプレイを使う???という新たな問題にぶつかったのです。
ディスプレイといってもいろんな種類やサイズがありますからね!

本記事では、どんなディスプレイを使うかを選定するためにメンバーで何をしたのかをご紹介させていただきます!(タイトルのネタバレ感ハンパない)


まずは方針を立てる

ヒツジー「めぇ〜〜〜〜(ディスプレイどれにする?サイズも値段もまちまちやし、どうすりゃいいんや?プロジェクターで表示するのもありやし、VR系のゴーグルでもありよなぁ。どうしたらいいんやーーーー)」

って鳴いていると、メンバーからの鶴の一声がありました。

りぃ「どんなディスプレイがあるか一覧化された状態になれば、選定しやすいのでは?(めぇ〜しか言うてないな)」

ヒツジー「神や!神!それでいきましょう!(めぇ〜〜)」

りぃ「にこっ(喋れるやん)」

ということで、一覧化しようということになりました。
一覧化したそれぞれのディスプレイに対して

  • 実現難易度(現代の技術で作れるのかなど)

  • メリット・デメリット

  • コスト感

が明らかになっていることも重要だと考えました。

また、それらディスプレイを利用する際に、どのような工夫を行えば離れた相手とより一体感を高めることができるかも調べることにしました。

つまり、ハード面とソフト面それぞれについて一覧化する策を立てたのです。


調査

基本的に時間をかけすぎてはいけないので、手軽なネットでの検索を主軸に置きました。

ディスプレイ(ハード面)

まず、自分が知っているディスプレイすべてを書き出し、次に、Google先生に助けていただきました。
とにかく「ディスプレイ」と名の付くものを調べ漁りました。
調べつつ、エクセルに書き出していきます。

もう新しいものは出なくなったところで、整理しました。
実際にまとめたものが以下になります。
(一部ぼかしを入れています)

ここまで、まとめると次の施策が打ちやすくなりました。
「コストを押させつつ、手っ取り早く試せるのは、これだ!」とか「この方法は高くつくから、今じゃないよね」とかの話し合いができるようになりました。

工夫(ソフト面)

例えば、ディスプレイを大きくすることで会話量が増えたという研究結果があるのですが、このような工夫が他にはないかを調査しました。

ある程度信用できるソースを頼りにしたかったので、大学や企業の研究結果を参考にすることにしました。
検索で用いたのは、Google Scholarです。
無料の範囲でアカデミックな調査をしたいのであれば、通常のGoogle検索を利用するよりGoogle Scholarが便利です。

調査開始直後は、何から調べていいのかピンときていなかったので、とりあえず「臨場感を高める」で検索をかけました。

この中で、臨場感を高める要因が次の5つであるという主張を見つけました。

  • 視野(広視野、広画角)

  • 解像度(高精細)

  • 立体感(奥行き感)

  • 双方向性(インタラクティブ)

  • 異種感覚協調性(マルチモーダル)

これは実験を通して感じていたことと一致していたので、自分たちの実験がある程度まともなものであったと確認でき、ほっとしたのを覚えています。

「臨場感を高める」の検索結果から「高臨場感ディスプレイ」というキーワードに出会うことができたので、次は「高臨場感ディスプレイ」について調べました。

このように芋づる式に自分が求めているものに近づいていきました。
途中で「テレプレゼンス」というクリティカルなキーワードに出会い、調査が加速した結果、以下のように工夫を一覧化することができました。
(具体的な内容はお見せできません!すみません!)


一覧化した結果

ハード面とソフト面それぞれについて調査結果を一覧化することで、

  • どのディスプレイを使うべきなのか

  • どの工夫を施すべきなのか
    が判断しやすい状況になりました。

そのおかげで、「3Dディスプレイは今じゃないな」という判断ができましたし、「臨場感を出すために〇〇をコンテンツに取り入れるのはどうだろう?」という意見も出ました。

一覧化するのは少し大変な作業ですが、納得感を持ちながら次に進むことができる手法だと実感しました。


調査_番外編(おまけ)

Google Scholarでの調査に行き詰ったときにやったことをご紹介します。
以下の2つがあります。

  • 公開されている博士論文、修士論文のイントロダクションを読む

  • NEDOさんが公開しているレポートを読む

公開されている博士論文、修士論文のイントロダクションを読む

一部の大学院では修士・博士論文をWeb上に公開してくれています。
論文のイントロダクションはその分野の歴史をわかりやすく解説してくれていることが多いので、背景知識を掴みつつ、現状の抱えている課題までわかります。
「テレプレゼンス」というワードで論文を検索し、分野の知識を掴んでいきました。

NEDOさんが公開しているレポートを読む

NEDOとは新エネルギー・産業技術総合開発機構の略称です。

NEDOは、持続可能な社会の実現に必要な技術開発の推進を通じて、イノベーションを創出する、国立研究開発法人です。リスクが高い革新的な技術の開発や実証を行い、成果の社会実装を促進する「イノベーション・アクセラレーター」として、社会課題の解決を目指します。

機構のWebサイト書かれていますように、日本の将来のために革新的な技術の開発や実証を行っています。
本機構ではテレプレゼンス分野に関するレポートも書かれていました。
分野の将来の成長見込みやどんな企業が関わっているのかなどがまとめられているので、技術調査する際の糸口となるような情報を見つけることができました。


最後に

新規事業の立ち上げに携わる方々にとって、少しでも参考になれば良いなと思いまとめてみました。
今後も、新規事業の立ち上げ時に得た知見は、どんどんアウトプットしていこうと思いますので、応援よろしくお願いします!
めぇ~~~


投稿者: ヒツジ―
(株)マイスター・ギルド新規事業部のヒツジーです!
新規事業の立ち上げに関わる開発の記事を書いてますー。 君も新規事業の沼にハマらないかい? めぇ〜〜〜

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