【#17】 孤独とひとりあること-loneliness/aloneness
ナマステ!
瞑想ラジオのラシュミとアビラティです!
孤独であることはよくないこと?
孤独とひとりあること、lonelinessとalonenessは全く異なる質を持ちます。
むしろ、愛を、関係を、何か孤独と反対の質を持つものを、本当に手にするには、alonenessが不可欠。
今回は、ひとりあること・alonenessを深掘りします。
本編はこちらからどうぞ!
孤独の定義
このテーマは、瞑想の世界ではよく取り上げられます。
英語では孤独を「Loneliness」、ひとりあることは「Aloneness」と
表現します。この二つは似ていますが、全く違う意味を持っています。
まず、ロンリネスについて考えてみましょう。
孤独を感じるのは、どんなときでしょうか?
例えば、集団のパーティーで会話に入れずに浮いているとき。または、知らない言語を話している集団の中にいるとき。
「混ざりたいのに混ざれない〜!」
この集団に参加できていないかも?この集団には属していないかも?と認識すると、孤独を感じることがあります。
今では絶滅したホモ属の一種に「実はホモ・サピエンスよりも賢かった」と言われている種族がいました。彼らの特徴は独り行動が得意だったこと。ホモ・サピエンスはそれほど賢くはなかったけれど、集団を形成することを学んだおかけで生き延びてきた、という説があります。
仮にそうであるならば、集団でいることに心地よさを感じるように学習していてもおかしくありません。そうすると集団に属せない状態=孤独は非常に不快に感じるはずです。
孤独という言葉が持つネガティブなイメージを持つのは、こうした理由かもしれません。
ALONENESS ひとりあることの理解
孤独のネガティブな印象と対照的に、「ひとりあることーaloneness」は、瞑想をする人たちの間では非常にポジティブに捉えられています。
それはなぜでしょうか?
それは他者に影響を受けない、という側面があるからかもしれません。
集団に属するためには自分とは異なる価値観に従う必要が生じます。
他人の集合体としての社会がこうすべきと言っている価値観にずっと従っていたら、自分が誰かわからなくなる。そうして人は病んでいくのではないでしょうか?
そうした他人の価値観・意見から距離を取れる状態が「ひとりあること」です。
言い換えると、他人との間に隙間があること。瞑想を通じて自分の中に空間を作り出すこと。その空間があることで、集団に属していても同化することなく、くつろいで静かな気持ちになれるのだと思います。そうした集団にいても染まりきらない個別性を獲得すること。それが瞑想者がアロンネスにポジティブなイメージを持つ理由かもしれません。
生きるためのaloneness・死ぬためのaloneness
ポジティブなイメージがあったとして、なぜalonenessがあるといいのでしょうか?ラシュミは死のため、アビラティは生のためと答えます。面白いことに瞑想ラジオの2人はちょいちょい真逆の意見を持っているのです!真逆だからか仲がいいのです!
さて、ラシュミは死のため。なぜならどんなに人と繋がっていても、いずれ死ぬときは必ずひとり。だからその準備の一環なのかもしれないと考えています。
アビラティは生きるために「ひとりあること」が必要という感覚。生きていたら集団に属することは避けられません。その中で自分のスペースをもつことができないと、他人の考えや思いに侵食されて自分がなくなってしまう。そういう恐怖があるからです。
生きるためのalonenessは、他者の嗜好や意見と自分の気持ちや意見を分けること、また、他人の評価によらずに自分の価値を認めることを可能にするもので、それがあることで、くつろいだ状態で他人と共にいることができるのではないかとアビラティは考えています。
ロンリネスとアローンネスの2つの考え方を、グラデーションスケールで表してみると、ロンリネスに偏った時には期待や偏見を持って他者と接し、アローンネスに寄ったときは、人と簡単に付き合うことができ、その人を受け入れやすくなるのかもしれません。
ALONENESS ひとりあることの実践法
alonenessは、存在や宇宙と瞑想を通して存在や宇宙とのつながりを示してると言われています。小難しいことを言わずに、その感覚を体験できる方法があります。
それはアーシング( Earthing)。グラウンディング(Graunding)とも言われている、文字通り地球と直接接触すること。例えば芝生の上を、ビーチを裸足で歩く、庭の石や砂利の上を裸足で歩くなど、実践してみると体の心地よさだけでなく、自然を通して「おおいなる何か」と、つながれる感覚を感じやすいと思います。
より広く大きなalonenessのスペースを持つには、やはり瞑想が必要だと思うのですが、なぜ、どのように、その詳細を言葉にして表現するのが難しいのが瞑想の世界です。
そこで結びには、タントラや瞑想の叡智を言語化して後世に残してくれたマスターOSHOの言葉をご紹介します。
”Loneliness is the absence of the other.
(孤独とは他者の不在である)
Aloneness is the presence of oneself."
(ひとりあることは自己の存在そのものである)
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インドで出会った瞑想コンビが、愛と性と死とお金の瞑想、タントラから生きるヒントを探ります。
⦅スピーカー⦆
アビラティ:医学教育コンテンツプロデューサー。出生家族のアレコレ、男女関係の不毛さに悩みタントラへたどりつく。
ラシュミ:マルタ島で留学コーディネート、アーティスト支援などを行う。西洋/東洋の様々な自己探究をたどり、タントラへ。